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「もちが焼けたよ」第1回 筒井ヒロミ

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餅になったおじいちゃんと一緒に暮らす大河くん、えっ、どーなっちゃうの!?

「おじいちゃんがモチになっちゃったんだよ」
「最近はやってるんだよ、高齢者のモチ化。でもまさかウチもなんてね…」
「モチなら食べてしまえばよいではないですか!」
「そうはいかないよ、一応おじいちゃんなんだから…」

モチになってしまったおじいちゃんと暮らす大河くんとその周辺のお話「もちが焼けたよ」が
4コマ漫画になって放電横丁に登場です。どうぞお楽しみに!

【筒井ヒロミ】
1977年生まれ。2009年、32歳で会社を辞めて漫画の持ち込みを始める。
第13回アックスマンガ新人賞・南伸坊個人賞受賞。
○著書『トロミちゃん THE TOROBAKO GIRL』(青林工藝舎)
○ブログ http://nya-nya-studio.com/

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今日の病気・第3回「まぶたの島の巻(前編)」/甲山弓

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心のつぶやきが不思議な音となって共鳴し、日常と非日常を行ったり来たり。

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どこかの島で記憶をなくした主人公と猿が、
生活したり病気になったり何かを発見したりするお話です。
月1回更新します。よろしくお願いします。

【甲山弓】
福岡生まれ。イラストレーター、漫画家。
2010年、第12回アックスマンガ新人賞 林静一個人賞受賞。
ちーぱか名でゆるいエッセイ漫画もwebで連載中
http://www.comico.jp/articleList.nhn?titleNo=3&vm=top_tls
【片隅舎】 http://www.katasumisha.com/

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「ロマンガロン」第3話 まどの一哉

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ベテラン・まどの一哉が、なんとロボットマンガの長編に挑む話題作!

ベテラン・まどの一哉氏が、なんとロボットマンガの長編に挑む話題作!
これまでもお伽噺等をベースにSF色強い作品を描いていますが、この空想、実はもうひとつのリアリズムを表現しているのです。
コミカルな仮面の下に隠されたまどのマジックを新連載「ロマン・ガロン」でご堪能下さい!

【まどの一哉 】
1956年生、大阪府出身。美学校絵文字工房(講師・赤瀬川原平)卒。
1976年、月刊漫画『ガロ』12月号にて「運命の男」でデビュー。その後『クイック・ジャパン』等で作品を発表。
2006年より『アックス』で意欲的に作品を描き、現在オンラインマガジン『電脳マヴォ』にて「三角帽子」を連載中。

まどの一哉「絵空事ノート」http://esoragoto.iga-log.com/
「電脳マヴォ」公式サイト http://mavo.takekuma.jp/

著書として『洞窟ゲーム』『世の終わりのためのお伽噺』(青林工藝舎)、『西遊記』(ワイズ出版)がある。

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「ハルさんちのハンドメイド~大きな手小さな手」 第七回 池田ハル

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イラストレーター池田ハルが娘さんと一緒に作る楽しいハンドメイド!!

「ハルさんちのハンドメイド~大きな手小さな手」第七回 池田ハル

  • 江ノ島であつめた貝がらの花びんとキャンドルホルダー
  • 夏休みの宿題になるかもしれないWS! ルポマンガ
  • ガチャポンのおみやげ☆おゆまるくんなど。

江ノ島であつめた貝がらの花びんとキャンドルホルダー

先日、江ノ島で拾い集めて来た「貝殻」を使って、こどもたちとワークショップをしました。このワークをするために江ノ島へ行って来たのですけどー。

「貝殻」に「ガラスの破片」も角が丸くなっていて意外ときれいです。それから「砂」や「小石」。お土産屋さんで、あらかじめ着色された可愛らしい貝がらやサンゴも少し買いました。

「瓶」は、お得意の三百円ショップや雑貨屋で見つけたもの、ウチにあったジャムの空き瓶、キャンドルホルダー、それから、オロナミンCの空き瓶なども準備しました。レース、リボン、キラキラパーツ、ボタン、ビーズ。それから、紙粘土とホイップクリーム(紙粘土)、アクリル絵の具など。

さぁ、どうなるかな?!

夏休みの宿題になるかもしれないWS! ルポマンガ

メンバーは、仲良し男の子チームのSくんとRくん妹のRちゃんと、うちの娘さんです。男子チームと作るのは初めてだったので、ちょっと緊張しました。多分、遊びたくなるだろうなぁと。スタートはその通りになりましたがー。

作り初めると皆もくもくと作業に入りました。多めに持って行った紙粘土は目一杯に使いました。意外にも妹さんのRちゃんがあらゆる素材に興味を持ってくれて、楽しんで作ってくれた様で嬉しかったです。

絵の具は10色用意したのですが「金色」が欲しいと云われました。銀も金も人気があるよね。メタリックなグリーンもあったのだけど。こどもは光り物が好きですね。

出来上がってみると、男子チームのは「青系」の色づかいでどこか宇宙的というか。一緒に参加したママさん(男子チーム)もクールな仕上がりでした。

一方、娘さんや妹さんわたしを含む女子チームのはやはり「ピンク系」多し?!やや大胆な仕上がりです。取れそうなパーツはボンドで付けてからニスを塗りました。
貝殻は楽しいですね。耳を澄ますと海の音が聴こえる様だよー♪

「オロナミンC」の空き瓶が、あんなにカッコイイ花瓶になるなんて!! 参加いただいたお友達とお部屋を提供していただいたママさん、どうもありがとうございました。また何か一緒に作りましょう!

ガチャポンのおみやげ☆おゆまるくんなど。

上記の花瓶とキャンドルホルダーWSのあとに、お土産にあげたガチャポンの「おゆまるくん」を使って、スーパーボールを作って遊びました。コレ、予想はしていたのですが、すごーーーーーく盛り上がりました!

去年の夏に世界堂で「おゆまるくん」を見つけて親子で遊んでハマりました。いくつか作りましたのでご覧ください(下記参照)その時にこれはSくんと一緒に作ろう、と決めていました。実現出来て良かったです。

わりと具体的に相手を決めてからワークの内容を考えたりします。あの子にはコレとコレ、考えていると面白くて仕方がないよ。ゆるゆると手作りな日々は続くのでした。

そうそう余談ですがー。拾い集めてきた貝殻は真水ですすいだくらいでは海の匂いが取れなかったので、キッチンハイターに半日つけ置きしました。

それから、わりとカタチのいい貝殻がパックになって百円ショップに売られていましたよ~。ガッカリしましたけど。。。なんと「おゆまるくん」までありました。 今回サブタイトルに「夏休みの宿題になるかも知れないWS」としました。夏休みの終わりにお急ぎな皆さんは、上記へGO!!ですね。

他にも「夏休みの宿題になるかも知れない?!」ものを集めてみました。去年の夏に作ったものたちです。

  • 手作りうちわ(元気のもりWS参加@北九州)
  • 貝殻とビーズのネックレス(ハルさんち)
  • 陶器の風鈴(都内の別クラスWS参加)

江ノ島はその昔「貝細工」と呼ばれる伝統工芸が盛んだったそうで、江島神社へ向かう参道のお土産屋さんには珍しい貝殻や貝細工が沢山売られています。以前からこの辺りが好きで時々散策していたわたしは、いつ行ってもあまり変わりなくお土産屋さんに並ぶそれらを懐かしいというか、まるでそこだけ時間が止まってしまった様で、なんだかいいなぁ~と思っていました。

わたしの実家にいまだにある「貝殻の花瓶」これもまたしかりで、こどもの時に作ったものってほとんど手元にないのですが、どうしてあの花瓶は残ったのかな?と。それは今から解ることなのかも知れませんー。

今年もカタツムリが見つからない、梅雨入りした東京からでした(もっと探してみよう)。

今日はここまで。

池田 ハル プロフィール

福岡生まれ。セツ・モードセミナー卒業後、古着屋店長、デザイナーなどを経てフリーランス。イラストレーターとして女の子の企画を中心に活動中。ハンドメイド好きな一児の母親でもある。
「小さな手が大きくなるまで一緒に手作りできたらいいなぁ♪」

HALNOTE.COM
http://www.halnote.com

田中六大マンガ劇場第七回「村雨妖怪センター」河童編

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マンガ家、絵本作家として活躍する田中六大氏が毎回自由に描くwebマンガ連載。

マンガ家、絵本作家として活躍する田中六大氏が毎回テーマもページ数も自由に描くwebマンガ連載。
田中氏がどんな世界を見せてくれるのか? どうぞお楽しみに!

【田中六大】
1980年生まれ。多摩美術大学大学院修了。あとさき塾で絵本創作を学ぶ。
第7回アックスマンガ新人賞佳作。第50回ちばてつや賞佳作。第5回ますむらひろしコミック大賞受賞。

著書として
・漫画
クッキー缶の街めぐり(青林工藝舎)
・絵本の作・絵
でんせつのいきものをさがせ!(講談社)
・絵本の絵
だいくのたこ8さん(作・内田麟太郎/くもん出版)、しょうがっこうへいこう(作・斉藤洋/講談社)、ねこやのみいちゃん(作・竹下文子/アリス館)など
・児童書のさし絵
音楽室の日曜日(作・村上しいこ/講談社)ひらけ!なんきんまめ(作・竹下文子/小峰書店)願いのかなうまがり角(作・岡田淳/偕成社)など
http://www.rokudait.com/

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読み切り作品「ファ王」 馬酔木春

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デビュー2作目、気鋭の新人・馬酔木春の読み切り作品をご堪能下さい!

【馬酔木春】
1986年京都生まれ。2013年、27歳から本格的に漫画の投稿を始める。
2014年、「業!業!アゲインスト」で第16回アックスマンガ新人賞佳作受賞。

無人島に漂着し、毎夜孤独にむせび泣く一人の男が、寂しさのあまりに妄想を膨らませ、やがてロリコン趣味が昂じてひとりの少女を出現させる。二人の生活に喜びを見いだした男は、ついに理想の国を作り出し、少女との幸せな生涯を描き出す。しかし…、自分は一体何者なのか、そしてこの国は一体…。
デビュー2作目、44頁でお贈りする気鋭の新人・馬酔木春の読み切り作品をご堪能下さい!

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「ロマンガロン」第4話 まどの一哉

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ベテラン・まどの一哉が、なんとロボットマンガの長編に挑む話題作!

ベテラン・まどの一哉氏が、なんとロボットマンガの長編に挑む話題作!
これまでもお伽噺等をベースにSF色強い作品を描いていますが、この空想、実はもうひとつのリアリズムを表現しているのです。
コミカルな仮面の下に隠されたまどのマジックを新連載「ロマン・ガロン」でご堪能下さい!

【まどの一哉 】
1956年生、大阪府出身。美学校絵文字工房(講師・赤瀬川原平)卒。
1976年、月刊漫画『ガロ』12月号にて「運命の男」でデビュー。その後『クイック・ジャパン』等で作品を発表。
2006年より『アックス』で意欲的に作品を描き、現在オンラインマガジン『電脳マヴォ』にて「三角帽子」を連載中。

まどの一哉「絵空事ノート」http://esoragoto.iga-log.com/
「電脳マヴォ」公式サイト http://mavo.takekuma.jp/

著書として『洞窟ゲーム』『世の終わりのためのお伽噺』(青林工藝舎)、『西遊記』(ワイズ出版)がある。

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「天国の魚(パラダイス・フィッシュ)」第二話 髙山和雅

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『アックス99号』に第一話が掲載され、SFマンガファンを狂喜させた注目作の続き。

第一話は『アックスVol.99』に掲載。2030年、巨大彗星落下により大津波が発生!
本土には行かず、島に残り診療所地下のシェルターに避難した五人の「家族」。彼らが辿り着いた場所とは一体?

【髙山和雅】
「落差」で月刊漫画『ガロ』1980年1月号入選。その後『ガロ』『アフタヌーン』などで作品を発表。その緻密な構成力で描かれるSF作品の評価は高い。
著書として『パラノイア・トラップ』『ノアの末裔』(青林堂)『奇相天覚』『電夢時空』(講談社)などがある。

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「もちが焼けたよ」 第2回

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餅になったおじいちゃんと一緒に暮らす大河くん、えっ、どーなっちゃうの!?

「おじいちゃんがモチになっちゃったんだよ」
「最近はやってるんだよ、高齢者のモチ化。でもまさかウチもなんてね…」
「モチなら食べてしまえばよいではないですか!」
「そうはいかないよ、一応おじいちゃんなんだから…」

モチになってしまったおじいちゃんと暮らす大河くんとその周辺のお話「もちが焼けたよ」が
4コマ漫画になって放電横丁に登場です。どうぞお楽しみに!

【筒井ヒロミ】
1977年生まれ。2009年、32歳で会社を辞めて漫画の持ち込みを始める。
第13回アックスマンガ新人賞・南伸坊個人賞受賞。
○著書『トロミちゃん THE TOROBAKO GIRL』(青林工藝舎)
○ブログ http://nya-nya-studio.com/

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「流れる雲のように」 第7話 末井昭

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高校卒業し出版界に入るまでの苦悩と葛藤を描いた連載小説! 挿画/東陽片岡

「流れる雲のように」 第7話 末井昭

7. ストーカーと学校封鎖

春がきて、青山デザイン専門学校・商業デザイン科の夜間部に入学しました。

この頃、雨後のタケノコのように出来ていたデザイン学校の中からこの学校を選んだ理由は、青山と名がついているところがなんとなく都会的だったのと、小さな学校なのでわりと親切に教えてくれるんじゃないかと思ったからでした。

青山といっても校舎は渋谷の松濤町にありました。美濃部東京都知事の邸宅もある高級住宅街で、校舎も一軒家を改装したようなところでした。

平間から渋谷に行くには、南武線で武蔵小杉まで行き、渋谷と横浜を結んでいる東横線に乗り換えます。

南武線は川崎と立川を結んでいる主に工場労働者を運ぶ電車で、山手線などで使い古された車両が走っていたり、車内吊り広告がまばらだったり、駅や乗客の感じからも、どこかローカルな雰囲気が残っていました。沿線には競馬場や競輪場や競艇場があり、ガラの悪いオッサン連中も乗ってきます。

そういうオッサンが1人で座席を2人分ぐらい占領し、煙草を吸いだします。もちろん車内は禁煙ですが、みんな見て見ないふりをして、そのオッサンから少し遠ざかります(僕もそうしていました)。たまたま車内を回ってきた車掌が「お客さん、車内は禁煙ですよ」と言うと、オッサンはジロリと車掌を睨みつけ「おめぇなぁ、オマンコやってるとき途中でやめられねぇだろ」と言うので、僕は頭の中でズッコケました。苦笑いしている人もいます。聞こえなかったふりをして、あさっての方向に目をやる女の人もいます。車掌は「こんなやつ相手にできない!」と思ったのか、「煙草はやめてくださいよ」とひとこと言って通り過ぎて行きました。南武線はこんな感じの電車でした(どんな感じだ!)。

それに比べて、東横線は品がありました。南武線より美人度が高く、乗客はみんな上品な人ばかりに見えました。止まる駅も、田園調布だったり、自由が丘だったり、代官山だったり、金持ちが住んでいそうなところばかりです。南武線から東横線に乗り換えた瞬間、なんだかちょっと自分が偉くなったような気持ちになりました。

青山デザイン専門学校のパンフレットを見ると、校長はアニメーション作家の久里洋二氏で、他にも有名な講師が数名並んでいましたが、実際に教えてくれる先生は、町のデザイン事務所で版下を引いてるような地味な人でした。ポスターカラーをベタでムラなく塗る練習をしたり、ミゾビキの練習をしたり、なんだか僕が想像していたデザイン学校とちょっと様子が違っていました。いや、ベタ塗りもミゾビキも大事だとは思いますが、何か、その、もっとカッコいいことを勉強するところのように思っていたのでした。ひょっとして昼間はカッコいいことを教えていて、夜になると看板屋みたいになるんじゃないかと勝手に想像して、昼間の学生を嫉妬するようにもなりました。

デザイン学校に通いだした頃から、工場をサボるようになりました。M子さんは真面目に通っていたのですが、下宿を一緒に出て、M子さんにくっついて東芝の工場近くまで行って、無理矢理連れ込み旅館に連れ込んだりしていたので、M子さんもサボりが多くなりました。2人で会社をサボって多摩川を散歩したりするときは楽しくて、工場をサボっている不安感もなくなりました。

さすがに1週間続けて無断欠勤したときは、現場の班長が下宿まで様子を見に来ました。班長に来られると申し訳ないと思い、しばらく工場に行くのですが、またちょこちょこ休むようになります。まぁ、面白くないんですね、工場が。それに、自分はグラフィックデザイナーになると思っていたので、工場をバカにするようになっていたかもしれません。

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イラスト: 東陽片岡

M子さんとは同じ屋根の下で暮らしてはいますが、その家の主のお婆さんも住んでいます。M子さんの部屋にお邪魔するときも、お婆さんが気になります。なにしろ襖の向こうにいるわけですから。

たまにお婆さんが子供の家に泊まりに行くことがあって、そういうときは自分たちの家のように、勝手に風呂を湧かして2人で入ったりしていました。どこかアパートを借りて2人で一緒に住みたいのですが、なにぶん貯金がまったくなかったのでそれもできません。

アパートを借りることはささやかな夢だったのですが、それが必要に迫られてきたのは、お兄さんがまた来るようになったからです。多摩川対決のあと来なくなったので、てっきりM子さんのことを諦めたものだと思っていました。しかし、考えてみれば、M子さんがどっちを選ぶかは、あのとき据え置きになったままではありました。その決着をつけようと思って来ているのかどうかわかりませんが、未練が断ち切れていないのは事実です。

M子さんはもうお兄さんに会いたくないと言うのですが、僕が学校に行っているときに来るので、ついつい会ってしまうのです。そのたびにM子さんは「もう来ないで」と言っていたので、さすがに諦めたのか来なくなったのですが、しばらくして、また来るようになりました。しかも、真夜中に。

夜中にM子さんの部屋にお邪魔していると、自転車の音がします。M子さんは表情が変わり、すぐ電灯とテレビを消しました。真っ暗な中、息をひそめていると、庭に誰かいる気配がします。カーテンの隙間からそっと覗くと、暗闇の中に煙草の火だけが見えます。しばらく目をこらしていると、お兄さんが立ってじっとこっちを見ている姿が浮かび上がり、背筋がゾクッとしました。僕たちを監視しているのか、嫌がらせをしているのか、諦めきれずにどうしても来てしまうのか、お兄さんの気持ちはわかりませんが、呪いをかけられているようで怖くなりました。

アパートを借りる理由は他にもありました。父親のことです。

僕の両親が近くのボロアパートに住んでいるということは、恥ずかしくてM子さんに言えないままになっていました。ところが、父親が突然下宿に訪ねて来たので、両親が近くにいることがバレてしまったのです。それからときどき父親が来るようになり、M子さんのことを紹介もしました。

あるとき、M子さんが「お父さん、気持ち悪いよ」と言います。訳を聞いてみると、僕がいないときに来たので、悪いと思ってM子さんが自分の部屋に入れると、いきなり「M子ぉ~」とうわずった声を出しながら、抱きついてきたと言うのです。「怖かったよ。言いつけてやるって言うとやめたけど」とM子さんは言います。まったく見境がないというか。また来るかもしれないので、これも要注意人物です。

そんなこんなで、2人でアパートを借りることを決め、その資金はM子さんの貯金から出してもらうことになりました。

学校に通いだして2ヵ月ほど経った頃、学校が松濤町から同じ渋谷の桜丘のビルに移転しました。それと同時に、昼間の学生たちが学校側と闘争しだして、バリケードを築いて学校封鎖してしまいました。ビルの壁面にラーメン屋のドンブリのような龍の絵を描いたり、窓からは垂れ幕がぶら下がったり、瞬く間に校舎は異様なものになっていました。

この頃、学生運動がどんどん過激になっていました。この年(1968年)、5月には日大全共闘が結成され、6月には東大安田講堂を学生たちが占拠しています。

僕は学生運動にシンパシーを持っていましたが、それがデザイン専門学校まで及んでくるとは思ってもみませんでした。そして、こんな小さな専門学校を封鎖してなんになるんだろう、それはハヤリものを真似するような、ただの学校封鎖ゴッコじゃないかと思ったりしました。そういう偏見の根底には、自分が牛乳配達までして稼いだ金を取られた恨みや、昼間の学生に対する嫉妬があったと思います。(のちに、この青デ闘争には、平岡正明さんや竹中労さん、上野昂志さんなどが関わっていたことを知りました)

中に入れないし授業もやっていない学校に、それでも3日間通いましたが、3日目で諦めました。学校を背にして駅に向かってとぼとぼ歩いていたら、自分1人が、学校からも学生からも排除されたような気持ちになりました。

学校はやめてしまったし、工場もサボってばかりいるし、お金もないし、ということでデザイナーとして働けるところを新聞の求人欄で探しました。そして見つけたのが、駒込にあった作画会というディスプレーの会社でした。面接に行くと採用が決まり、そこで働くことが決まりました。

アパートは、東横線に憧れがあったので、祐天寺に借りました。6畳1間にキッチン、トイレつきの狭いアパートでしたが、やっと自分たちの部屋が持てたので、嬉しくて仕方がありませんでした。

そして、季節は夏になっていました。

「天国の魚(パラダイス・フィッシュ)」第三話 髙山和雅

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『アックス99号』に第一話が掲載され、SFマンガファンを狂喜させた注目作の続き。

第一話は『アックスVol.99』に掲載。2030年、巨大彗星落下により大津波が発生!
本土には行かず、島に残り診療所地下のシェルターに避難した五人の「家族」。彼らが辿り着いた場所とは一体?

【髙山和雅】
「落差」で月刊漫画『ガロ』1980年1月号入選。その後『ガロ』『アフタヌーン』などで作品を発表。その緻密な構成力で描かれるSF作品の評価は高い。
著書として『パラノイア・トラップ』『ノアの末裔』(青林堂)『奇相天覚』『電夢時空』(講談社)などがある。

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「ハルさんちのハンドメイド~大きな手小さな手」 第八回 池田ハル

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イラストレーター池田ハルが娘さんと一緒に作る楽しいハンドメイド!!

「ハルさんちのハンドメイド~大きな手小さな手」第八回 池田ハル

  • 思い出のアップリケとわたしのスカート♡
  • ステンシルでなんでもトントン~わたしのTシャツ☆
  • 追記、あのドレスのこと。
  • 「ハルさんちのハンドメイド~大きな手小さな手」親子展を開催することになりました!

思い出のアップリケとわたしのスカート♡

昨年の秋頃だったでしょうか、娘さんが『もっとかわいいスカートが欲しいな。』と言うのです。どうやらわたしが選んで買って来る洋服の色や柄の好みが違っている様でした。じゃぁ、どんなスカートなの?!色や模様を描いてみてよと。すると、自分のらくがき帳に「お花のスカート」の絵を描きました。なるほどなるほど。そこには大胆な大きな花が描かれていました。黄色いチューリップに黄色いヒマワリ等々。わたしが選ぶ小花模様の他の洋服と合わせやすい感じのスカートではなかったのです。

『いいね!こんなスカートどこにも売っていないからいつか作ろうね!』と話しました。

そして「お花のスカート」の絵を机の前に貼り付けて、数ヶ月が過ぎてー、決して忘れてしまった訳ではなかったのですが、いつの間にかその貼り付けていた絵がなくなってしまいました。。。『いったいいつになったらあのスカート作ってくれるの?!絵もなくなっちゃったじゃないっ!!』怒られました。。。(捨ててはいないから、わたしの机のラフの山のどこかに挟まっているはずなのですがどうしても見つからず「お花のスカート」ごめんねぇ。)

再び描いてもらったのが下の画像です。ちょっといやいや描いてました。それでやっと生地を買いに行って、生地を断裁してーという作業に取りかかったのがこの春先でした。

ねぇ、いつ出来るの?ねぇ、まだなの?もうずーーーっと言われてました。今度こそ絶対に作らないと!!

「お花のスカート・その2」娘さん画


手法は決めていました。昨年からあれこれと作って来た「ステンシル」と「アップリケ」です。アップリケの素材は、娘さんがもう着られなくなってしまったお気に入りだった洋服をハギレとして使いました。思い出のアップリケです。

「ステンシル」は、親子クラスで作ったものをお家でいろいろと試していました。絵の具もアクリルガッシュや布用絵の具など。普通のコピー用紙を好きなカタチに手でちぎったもの、厚紙にカッターで切り抜いたもの、布用絵の具の付属に付いていたもの、ご近所のアンティークショップで購入したステンシルのプレートも使いました。それぞれに面白い仕上がりですよ。なんでもトントンー♪ステンシルは楽しい!!

そうそう、もうすぐ6歳なので「6」もステンシルしました^^

ステンシルでなんでもトントン~わたしのTシャツ☆

こちらは去年作った「5歳」記念のTシャツです。何度か手洗いしてますけど発色は少し薄くなった程度で生地になじんで良い感じですよ♪(布用絵の具使用)「手形」も自分だけのスタンプですよね。面白かったなぁ。制作した年の良い記念になるのではないでしょうか。結構ぐしゃぐしゃになりますけどね~(手もテーブルも。。。それもまた面白い。)

いろいろなステンシル。結構きれいな状態で残るものですね。記念に撮っておきました。

ちなみに上記Tシャツは「無印良品」のもの。スカートは直線縫いです。カンタンに出来るものを作って行きます。

追記、あのドレスのこと。

少し前になりますが、文化学園服飾博物館の「ヨーロピアン・モード」展に興味があって文化学園大学へ。『歴史衣装に語らせる -ヨーロピアン・モードの技巧と表現をめぐって-』能澤慧子先生の講演会へ行って来ました。

18世紀から~現在までの様々なドレスが観られました。面白いなと思ったのは、当時の技術や手法を調べるために、時にはドレスを解いてみるとのことでー、その解かれたドレスは再び縫製されたのだろうか?と。気になるのでした。

それから、古いものだからか、当時からその様な仕立て上がりだったのか、かなり縫い目がガタガタなものもありました。目からうろこが落ちるー。産業革命前のまだミシンが普及する前はもちろんすべてが手縫いだった訳で。そこで、均一ではない整わない縫い目の世界に想いをめぐらせてしまったのです。それも自由で、綺麗だろうなと。あのドレスが気がかりでしたが、主に華やかで素晴らしい仕立てのドレスが沢山観られた展覧会でした。とても面白かったです。

わたしがこの連載でドレスを創る!?ことはまぁ、多分ないと思いますけど、直線縫いでさえも所々均一にはならない自分の技術にあきれつつ、、、産業革命前のお母さんたちのことを想い、中にはぶきっちょな人も居ただろうなぁと、励ましつつ制作はつづくのでした。

「ハルさんちのハンドメイド~大きな手小さな手」親子展を開催することになりました!

「ハルさんちのハンドメイド~大きな手小さな手」
池田ハルと娘さんによる手作り親子展♪

・2014年11月1日(土)~9日(日)※4日(火)定休日
・ル・シァレ(ルヴァン富ヶ谷店カフェ)
・ハルさんちの親子でワークショップ♪
11月2日(土)3時~4時
11月3日(日)2時30分~4時 ※詳細は後日お知らせします。

「ご近所」で何か出来ないだろうか?と考えていました。ワークショップに参加いただいたお友達や、お世話になった皆さんと、渋谷・代々木という街で。

いくつかのギャラリーや区民施設、知人のショップを周る途中に、いくつかの偶然も重なり、富ヶ谷ルヴァンのカフェ「ル・シァレ」さんにて親子展を開催することになりました!!

大好きなパン屋さんで展示が出来ることとても嬉しいです。また、オーナーさまのご好意によりルヴァンの奥座敷「る庵」をお借りして「ハルさんちのワークショップ」も開催することになりました。連載の中でもわりと評判が良かったもの。これ作りたい!と、声があったものを作りたいと思います。

娘さんがまだ小さかった頃、この界隈に唯一のママ友だちが住んでいたので、バギー押してよいしょよいしょっと坂道を上っていたものです。ルヴァンに立寄り美味しいパンを買うのも楽しみでした。ここへは母校のA先輩の絵本原画展ではじめてカフェの中に入りました。それから、やはりご近所のアクセサリー作家さんもこちらで展示をされていたりと、良い空間での出会いに感謝します。

早いもので、子どもたちも来年は小学生。幼児期の終わりに何か記念となる様なイベントが出来ればと思います。はじめて他の場所をお借りするため、皆さんに楽しんでもらえる様にじっくりと考え中です。ワークショップの詳細は後日またお知らせしますね。どうぞお楽しみに♪

今日はここまで。

池田 ハル プロフィール

福岡生まれ。セツ・モードセミナー卒業後、古着屋店長、デザイナーなどを経てフリーランス。イラストレーターとして女の子の企画を中心に活動中。ハンドメイド好きな一児の母親でもある。
「小さな手が大きくなるまで一緒に手作りできたらいいなぁ♪」

HALNOTE.COM
http://www.halnote.com

おばあさん その4「散歩」/みぎわパン

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裸のおばあさんが仕掛ける禅問答?
みぎわパンの実験マンガ連載。

ひとりの裸婦がいます。おばあさんです。
おばあさんがひとり、どうしてこんなところにいるのでしょう。バザーで売れ残って自由の身になったのでしょうか。このマンガは解らない場面の連続です、と行きたいところですが人の一生の一場面の解らなさにはかないません。
インターネットという情報の海をツイッターでブログで足跡で視線で人との縁でひとり言で一部泥水に変えてしまった負債をここでお返しできたら良いのですが、おばあさんの裸のにおいで余計に穢してしまうかもしれません。あらかじめ、ご免なさい。
この海で、おばあさんと読者諸氏と、どうやって遊ぼうか。始めて行きます。

【みぎわパン】
月刊漫画「ガロ」1985年6月号で「ぱんこちゃんになろうっ」で入選。2000年11月号まで同誌に執筆。他に雑誌イラスト、イラストマンガなど。
単行本は、1986年「ぱんこちゃんになろうっ」、1990年「ぱんこちゃん」(株式会社 青林堂)。 長谷川純子氏との共著「乙女の大ピンチ」1998年(株式会社 祥伝社)

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「天国の魚(パラダイス・フィッシュ)」第四話 髙山和雅

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『アックス99号』に第一話が掲載され、SFマンガファンを狂喜させた注目作の続き。

第一話は『アックスVol.99』に掲載。2030年、巨大彗星落下により大津波が発生!
本土には行かず、島に残り診療所地下のシェルターに避難した五人の「家族」。彼らが辿り着いた場所とは一体?

【髙山和雅】
「落差」で月刊漫画『ガロ』1980年1月号入選。その後『ガロ』『アフタヌーン』などで作品を発表。その緻密な構成力で描かれるSF作品の評価は高い。
著書として『パラノイア・トラップ』『ノアの末裔』(青林堂)『奇相天覚』『電夢時空』(講談社)などがある。

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「狂いゆく男」第2回 後藤友香

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「正義隊」の後藤友香が放つ謎に満ちたホラーラブストーリー。

「正義隊」の後藤友香が放つ謎に満ちたホラーラブストーリー。 得体の知れない恐怖があなたの野性本能を呼びさます!待望の新連載にご期待下さい!!

【後藤友香】
マンガ家・画家。1978年東京生まれ。武蔵野美術大学油絵科卒業。
2001年「マンホールの謎」で第3回アックスマンガ新人賞南伸坊賞受賞。
2002年、第125回ザ・チョイス入選。個展多数、ロックバンドのPVアニメーションやミュージアムショップのグッズを手掛けるなど、アート方面でも活躍する。
著書に漫画『正義隊』1~4巻(青林工藝舎)、画集『鉄道画集』(よるひるプロ)、
小説家の古川日出男と共著の絵本『コレクションさん』(青林工藝舎)、挿絵『笑う鉄道 上京編』(ヨシモトブックス)等がある。
http://homepage3.nifty.com/yukarock/

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おばあさん その5「マサヲの家」/みぎわパン

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裸のおばあさんが仕掛ける禅問答?
みぎわパンの実験マンガ連載。

ひとりの裸婦がいます。おばあさんです。
おばあさんがひとり、どうしてこんなところにいるのでしょう。バザーで売れ残って自由の身になったのでしょうか。このマンガは解らない場面の連続です、と行きたいところですが人の一生の一場面の解らなさにはかないません。
インターネットという情報の海をツイッターでブログで足跡で視線で人との縁でひとり言で一部泥水に変えてしまった負債をここでお返しできたら良いのですが、おばあさんの裸のにおいで余計に穢してしまうかもしれません。あらかじめ、ご免なさい。
この海で、おばあさんと読者諸氏と、どうやって遊ぼうか。始めて行きます。

【みぎわパン】
月刊漫画「ガロ」1985年6月号で「ぱんこちゃんになろうっ」で入選。2000年11月号まで同誌に執筆。他に雑誌イラスト、イラストマンガなど。
単行本は、1986年「ぱんこちゃんになろうっ」、1990年「ぱんこちゃん」(株式会社 青林堂)。 長谷川純子氏との共著「乙女の大ピンチ」1998年(株式会社 祥伝社)

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「もちが焼けたよ」第3回 筒井ヒロミ

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餅になったおじいちゃんと一緒に暮らす大河くん、えっ、どーなっちゃうの!?

「おじいちゃんがモチになっちゃったんだよ」
「最近はやってるんだよ、高齢者のモチ化。でもまさかウチもなんてね…」
「モチなら食べてしまえばよいではないですか!」
「そうはいかないよ、一応おじいちゃんなんだから…」

モチになってしまったおじいちゃんと暮らす大河くんとその周辺のお話「もちが焼けたよ」が
4コマ漫画になって放電横丁に登場です。どうぞお楽しみに!

【筒井ヒロミ】
1977年生まれ。2009年、32歳で会社を辞めて漫画の持ち込みを始める。
第13回アックスマンガ新人賞・南伸坊個人賞受賞。
○著書『トロミちゃん THE TOROBAKO GIRL』(青林工藝舎)
○ブログ http://nya-nya-studio.com/

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「天国の魚(パラダイス・フィッシュ)」第五話 髙山和雅

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『アックス99号』に第一話が掲載され、SFマンガファンを狂喜させた注目作の続き。

第一話は『アックスVol.99』に掲載。2030年、巨大彗星落下により大津波が発生!
本土には行かず、島に残り診療所地下のシェルターに避難した五人の「家族」。彼らが辿り着いた場所とは一体?

【髙山和雅】
「落差」で月刊漫画『ガロ』1980年1月号入選。その後『ガロ』『アフタヌーン』などで作品を発表。その緻密な構成力で描かれるSF作品の評価は高い。
著書として『パラノイア・トラップ』『ノアの末裔』(青林堂)『奇相天覚』『電夢時空』(講談社)などがある。

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「天国の魚(パラダイス・フィッシュ)」の放電横丁での公開は第五話で終わりになります。
続きは9月下旬発売予定の単行本をお楽しみに!

「ハルさんちのハンドメイド~大きな手小さな手」 第九回 池田ハル

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イラストレーター池田ハルが娘さんと一緒に作る楽しいハンドメイド!!

「ハルさんちのハンドメイド~大きな手小さな手」第九回 池田ハル

  • ペーパービーズとウッドビーズのネックレスとブレスレットなど。
  • お兄ちゃんとギターのキーホルダーを作ろう!WS~ルポ・マンガ
  • バイアステープと発泡スチロール球のネックレスとブレスレット
  • 旅の想い出~万華鏡とハートの世界♡宇宙ビーズ~わたしの万華鏡
  • なつやすみのおもいで~ルポ・マンガ

残暑お見舞い申し上げます。8月も下旬ですがまだまだ暑いですね。皆さまいかがお過ごしでしょうか。

さて、少し前に夏用の仕込みを考えていた時に、ペーパービーズを思い出しました。夏といえば、ウッドビーズや天然石のアクセサリーなどでエスニックに装いたいものですね。
わたしは金属アレルギーという訳ではないのですが、夏は金属を直接身につけるとアセモの様になってしまうので、この季節のためにビーズ系のアクセサリーをキープしているくらいです。それで、きっとペーパービーズでも大丈夫だろうなぁと思っていました。何より紙素材の軽さが夏らしくて良いのではーと思いましたから♪

ペーパービーズとウッドビーズのネックレスとブレスレットなど。

書籍を参考にして作りはじめてはみたものの、思っていた以上に時間がかかりました。古雑誌を約2cmほどの長方形に切り、爪楊枝や竹串などに巻き込んでいくのですが、一晩に20個くらい作るともう目がショボショボして来るのです。。
それから着色後~ニスを塗り仕上げます。だんだん段取りが良くなって、牛乳パックに爪楊枝を並べて、順番に仕上げていくと一晩で25~30個くらいは出来る様になりました。着色はほのかに薄い色使いにして、ベースの英字を浮き上がらせています。ちょっと「天然石ビーズ」のようにも見えませんか?(写真参照)

今回の素材、メインはペーパービーズですが、やっと入れた行列のお店「フライングタイガー」で入手したビーズとスパンコールやリボン。それから、昔から大好きな「文化屋雑貨店」で見つけたイニシャル・ボタン。ヴィンデージ・ショップ「カーブーツ」で見つけた鋲やピンズなどです。ウッドビーズやバイアステープ他、手芸用品はいつもの「オカダヤ」と「ユザワヤ」さん。子どもたちに自由に選んでもらってみんなでわいわい!賑やかに作りましたよ。とても楽しかったです♪

お兄ちゃんとギターのキーホルダーを作ろう!WS~ルポ・マンガ

今回、はじめてインクジェット用の「転写シート」を使って綿素材にアイロンプリントしてみました。中にはふんわり~と中綿入りのマスコットです。子どもたちの似顔絵と、お兄ちゃんにはギター(SG)をプリントしてみました。なかなか好評でした!後ろに金具を付ければブローチにもなるし、まだまだ使えそうです。

ちなみに、わたしはSGとファイヤーバードしか描いた事がありません。SGは、ゆらゆら帝国の坂本慎太郎さんが使っていたギターです。(今はどうなんでしょうね?ライブを観ていないから解らないです)ファイヤーバードはわたしが持っている唯一のギターです。もう弾けませんけれど~。

バイアステープと発泡スチロール球のネックレスとブレスレット

アートフラワー用の発泡スチロール球とバイアステープを組み合わせてブレスレットを作ったり、ペーパービーズと蝶のビーズ、ウッドビーズを組み合わせたピアス。タッセル風のチャームも付けてみましたけど、ちょっとお数珠みたい?!スパンコールをセロハンテープでピンにくっ付けたヘアピンは、娘さんのアイデアです。

リバティ柄のバイアステープとウッドビーズを組み合わせたネックレス。ヴィンデージ・ショップで入手したピンズなどもくっ付けてみました。帰省先でもチャチャッと作ってプレゼント☆夏から~秋頃まで楽しめそうです。

余談ですが、ペーパービーズについて~わたしの祖父が昔広告の裏の白地を棒状に使って「カゴ」を沢山編んでいました。フタ付きのものから~犬のカタチをしたカゴまで。とにかく手先が器用な人でしたが、今思うと気が遠くなる様な作業だったと思います。よほどヒマ人でないとあんな作業は出来ないなぁと。。。今更ながらに感心しました。(わたしのマンガにも登場する祖父です)

旅の想い出~万華鏡とハートの世界♡宇宙ビーズ~わたしの万華鏡

旅先で面白いものを見つけました、「万華鏡」です。お土産品の定番というか、わたしも子どもの頃にお土産にもらいました。一度中身を開けてみたいなぁと考えていたのですが、これは作れそうだなと思い探してみました。まずは、書店で見つけた工作キットから。

パーツが揃っているので組み立てやすかったです。少し手伝ってあげれば、子どもでもカンタンに作れます。ホログラムシートや模様など自由にカスタマイズ出来るのもいいですね。娘さんは、この頃描いたお気に入りの絵「ハートの世界♡」を持ち手に巻き付けてました。ホログラムを通して見えたものを「宇宙ビーズ」と呼んでいました。費用は旅先で見つけた万華鏡よりもやや高めですが、十分楽しめました♪

それから、ネットで調べた「トイレットペーパー」を使った万華鏡。アルミホイルや牛乳パック、和紙、家にあるもので作りましたから費用はタダです。それなりに楽しめますが、あまりキレイには写りません。残念ながら。。アルミホイルの代わりにミラーシートを使うと良いかも知れません。
わが家に並んだ大中小3つの万華鏡たちでした。

トイレットペーパーの万華鏡作りにやや苦戦していましたら、娘さんがあまっていたアルミホイルと折り紙でチキンを作っていました。チキン大好きなんですよ、さすが!こーいうの作らせたら子どもには敵いませんねぇ^^

なつやすみのおもいで~ルポ・マンガ

旅先で見つけたかっこいい遊具。でっかい飛行機のアスレチック!楽しそうだった!
つま先立ち、背伸びの日々ー。この夏休みも大きく成長したようです。

今日はここまで。

池田 ハル プロフィール

福岡生まれ。セツ・モードセミナー卒業後、古着屋店長、デザイナーなどを経てフリーランス。イラストレーターとして女の子の企画を中心に活動中。ハンドメイド好きな一児の母親でもある。
「小さな手が大きくなるまで一緒に手作りできたらいいなぁ♪」

HALNOTE.COM
http://www.halnote.com

おばあさん その6「Son」/みぎわパン

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裸のおばあさんが仕掛ける禅問答?
みぎわパンの実験マンガ連載。

ひとりの裸婦がいます。おばあさんです。
おばあさんがひとり、どうしてこんなところにいるのでしょう。バザーで売れ残って自由の身になったのでしょうか。このマンガは解らない場面の連続です、と行きたいところですが人の一生の一場面の解らなさにはかないません。
インターネットという情報の海をツイッターでブログで足跡で視線で人との縁でひとり言で一部泥水に変えてしまった負債をここでお返しできたら良いのですが、おばあさんの裸のにおいで余計に穢してしまうかもしれません。あらかじめ、ご免なさい。
この海で、おばあさんと読者諸氏と、どうやって遊ぼうか。始めて行きます。

【みぎわパン】
月刊漫画「ガロ」1985年6月号で「ぱんこちゃんになろうっ」で入選。2000年11月号まで同誌に執筆。他に雑誌イラスト、イラストマンガなど。
単行本は、1986年「ぱんこちゃんになろうっ」、1990年「ぱんこちゃん」(株式会社 青林堂)。 長谷川純子氏との共著「乙女の大ピンチ」1998年(株式会社 祥伝社)

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