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「放電ファミリーと横丁の人々」第9回 村岡マサヒロ

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村岡マサヒロの非ほのぼの系ファミリー4コマ。 毎月第4仏滅(たまに第2仏滅も)更新!

「放電ファミリーと横丁の人々」第9回 村岡マサヒロ

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村岡マサヒロ プロフィール

1976年高知県いの町生まれ。 2000年、ヤングチャンピオン(秋田書店)増刊号にて4コママンガ「ミドル未熟児」でマンガ家デビュー。

2004年より高知新聞夕刊にて、地元の方言である土佐弁を使った4コママンガ「きんこん土佐日記」を連載中。 主に4コママンガ、ショートマンガ、イラスト、キャラクター作成などで活動。 ワークショップやトークイベントにもたまに参加。定期的に個展を開いている。
webサイトhttp://masahiromuraoka.net

「泥船人生相談」第12回  幻の名盤解放同盟

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幻の名盤解放同盟がお悩みの泥沼から真理の大海へと解放致します!

「泥船人生相談」第12回 幻の名盤解放同盟

――平等に聴く耳を持て。悩みに貴賎はない。同情も同調もいらぬ。――
人間の“生”の 現われである“悩み”を底辺から集め、既存のあらゆる倫理/道徳、価値体系の泥沼にはまったあなたを幻の名盤解放同盟が真理の大海へと解放致します。

■メイン回答:船橋英雄/一コマ漫画回答:根本敬/音盤回答:湯浅学
(毎月1回更新)

「泥船人生相談」 幻の名盤解放同盟

相談其の23(63歳 男 出版社経営)

私は零細出版社の社長です。私一人でやっている会社で社員はいません。とはいえ、長引く出版不況の影響で毎月の支払いに頭を痛めています。ここ数年来、毎晩地球の滅亡を祈って就寝するのですが何事もなく夜が明ける毎日です。そんな折、知人から株で儲けた金を私の会社に税金対策で500万円寄付してくれるという連絡がありました。ただ、現在自分はニューヨークに居るため代理人を通すというのでその代理人に連絡をしたところ、「用件は判りました。でも、ニューヨークには居ないと思いますよ」と言います。そして指定した銀行口座にはまだ入金がありません。お金が欲しすぎて私の頭がおかしくなったのかと一瞬思いましたが、幻聴ではなく確かに携帯の留守電に若干ろれつの回らない知人からの伝言が残っています。私の頭は正常だと思いますか? ご意見お聞かせ下さい。500万円、否、100万円・・・せめて5万円でもあれば助かるのですが。

メイン回答船橋英雄

初めて宝くじを買った、ジャンボ、連番10枚、2000円。当たった!! 1等、前後賞合わせて2億円。夢かと思い、幾度もほっぺたをひねる。痛たたた。新聞掲載の当選番号と繰り返し照らし合わせる。まちがいない、とんでもないビギナーズラックにぶち当たってしまったのだ。

これで共同便所のぼろアパートから脱出できる。すきま風ひゅーひゅー、両隣と階下の住人の話し声丸聞こえ、薄茶けてところどころ波打つ擦り切れ畳の六畳間からマンションへ引っ越そう。自動車も所有しよう。となれば雨風しのげる地下駐車場つきのマンションがいいな。ちんけなシステムコンポを捨ててオーディオにも凝ろうか。ソープランド行きたい、品を回転させない寿司屋に通いつめたい。使いみちが次々頭に浮かぶ。

おっといけねぇ、まだ金を手にしてねぇ。悪い行員にだましとられないとも限らないので、券の控えをとっておく必要があろう。思案。コピー機にかけて光を照射したらスーッと番号が消えてしまいそうな気がする。もしくは何かの文字だか模様だかが浮かび上がるやもしれぬ。ニセ券には相当神経をとがらせ、さまざまな対策を講じているだろうから、へたな真似はできない。そこで10枚並べて写真に撮り、肝腎要の3枚を除く7枚を愛機CANON FC230でコピー。券に変化は現われなかったが、控え作業はもう十分と考えた。

たすきがけのショルダーバッグを抱え、胸を高鳴らせながら第一勧業銀行へ。順番がきた、大いなる祝祭の始まり。カウンター越しに祭司が、短髪七三分け、色白、眼鏡使用の真面目を絵に描いたような若い男性行員が坐った。

握りしめてうっすら湿った番号札を置く。そして身を乗り出し、のどをごくりとやり、声を押し殺して言った。

「当たっちゃったんですよ、宝くじ」

「は? あ、それはおめでとうございます。何等でございますか?」

行員も声をくぐもらせ、ゆったり答えた。

「ジャンボのね」

「はい、ジャンボの」

左右をチラ見し、さらに腰を折り、耳打ちするように告げた。

「一等。前後賞合わせて」

「そうでございますか。かしこまりました」相手は一転明るく言い放つと両手で四角形を作った。「お持ちですよね?」

バッグの内ポケットから茶封筒入りのそれを差し出すと、ぱらぱらやった。

「ただいま確認してまいりますので、少々お待ちください」

言い残すや素早く席を立って奥の部屋へ入ってしまった。

『おいおい預かり証はどうしたんだよ、立ち会い人もいなかったぞ。そのままドロンする気じゃないだろうな』

気が気でない。カウンター乗り越え、分厚そうなドアを開けたい衝動を懸命に抑える。一分が一時間に感じられる三分間の後に戻ってきた。

「お待たせしました。まちがいありません。では、お手数ですが、こちらの書類にご記入をお願い致します」

券とともに渡された紙切れに住所、氏名、年齢、職業、電話番号、購入場所を書かされ、身分証明書たる運転免許証のコピーもとられた。

「お支払いには一週間程度かかるのですが──」

「すぐ頼みますよ。そのつもりで来たんだ。おたくの銀行とは長い付き合いでね、ほら、通帳も持参してきたんだ」

「そうおっしゃられても、きまりですので・・・・・・」

「そこをなんとかしてくれって頼んでるんじゃねえの」人が変わったように荒くれ、脅し口調になっていくのが自分でも不思議、そもそもどうして一週間待てないのかがわからないと思いながら対す。「のっぴきならねぇ事情があるんだ。察しろや。本日ただいまこの場で入金してもらわねぇと困ったことになるんだよ。あんた、責任とれっか? 通帳にピッと印字すれば済むことだろう、簡単じゃねぇの。ささ、早いとこ頼むぜ」

近くの行員らが眉をひそめて眺めている。俺は10枚の券で扇を作り、気持ちよさそうにあおいでみせる。

「少々お待ちください。相談してまいります」

対照的な人相風体の男を伴って返ってきた。支店長代理という、そのでっぷりした中年の行員は笑みを絶やさず話す。隣席の部下は置き物のごとく動かず、黙ったまま。

「しかたないですね。わかりました」ぬらぬら脂ぎった色黒の顔から笑みが消えた。「これ以上お話をさせてもらってもむだなようですから」

俺は命の危険を感じ、こわばった。しかしそれは瞬時のことで、命の次に大事な3枚の控え証と交換した通帳を、彼は身をよじって機械に入れた。カチャカチャという小気味よい音に続いてすべり出てきたそれを手渡されると、200000000がお預かり欄にしかと打たれていた。俺は放心に抗うためずらりと並んだ9つの数字を何度も何度も確かめる。桁外れの喜びと安堵がじわじわこみ上げる。同時に冷静さが蘇っていく。

保身のためにこの件は断じて口外せぬことと肝に銘ずる。一人に漏らせば早晩あっちゃこっちゃからたかられるだろう。レコード、CD、ビデオ、書籍等を売り払いタケノコ生活を送る音楽評論家やら漫画家やらにまずは無心されるにちがいない。用心、用心。

顔をあげれば支店長代理に作り笑いが戻っている、部下も笑っている。我知らず涙腺がゆるみ、二人の顔がぼやける。200000000も・・・・・・・・・

宝くじを買ったのは事実。後日談はフィクション、一場の夢。数十年前の夢だけれど、今もってまざまざと思い出すことができる。それほどリアルだったのだ。貧すれば鈍するというが、極度に貧すると狂するのかもしれないね。パラレルワールドのリアルに迷い込むのもその一つでしょう。俺の場合、夢と悟ったからいいようなものの、否、実は本当に当選したんじゃないかと疑ってるんだ、現在でも、ちょっぴり。金を使った記憶が失われただけ、モノの痕跡が見当たらないだけなんじゃないのか、と。

相談者の頭は正常です。文明の利器が承認、証人、弁護人。しばらく待ち受けましょう、知人の新たな動きを。

気がかりなのは「せめて5万円」のくだり。まずいよ。ままならぬ身すぎ世すぎの現実という大鍋にどっぷりつかってはなりません、どんなにつらくても。意識だけでもいい、とにかく抜けてください、外からつっ突いてください。

500万円は湯気、天からのささやかな贈りもの。目先を第一次現実ともいえる大鍋からリフトアップしてくれるのだから。

もしも湯気が言葉通りに化けて降ってきたら、てなことはなるたけ考えないようにしましょうよ。リアルの先のシュールリアル、アンチリアルの世界なんですから。

一コマ漫画回答根本敬

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音盤回答湯浅学

あなたの頭は正常です。だから疲れるのです。狂っているのは狂っていないときがあったから狂っているとわかるのであって、生まれる前からずっと常人離れしている人というのもいますが、そういう人は自分のことを正常か異常かと問うことはしません。相対化するべき対象がわからないからです。

その点であなたは自分に問うていることにおいて世間(現世)一般(だいたいの常人社会の平均に近い基準)でいうところの正常だということになります。しかし金がないことが気持と肉体に災いをもたらしている状態にあることは確かです。お金はあれば安心というものではありません。人によってはお金があると使わねばならぬとの強迫観念にさいなまれて死んでしまうこともあります。

お金に負けている以上、現状からの脱却は当分難しいと思います。宝くじを当てることをお勧めします。

相談其の24(32歳 男 フリーター)

「泥船人生相談」いつも楽しみに拝見してます。僕もいつか同盟の皆さんに悩みを打ち明けたいと思いながら、いざ悩みを書こうとすると何も思いつきません。悩みとはどの時点で悩みと呼べる状態になるのでしょうか?

メイン回答船橋英雄

俺も同じ。「悩みは?」と問われたとしても何も思いつかない。俺をよく知る者ならば悩んでしかるべき事柄をいくつも指摘できるだろうけどね。

べつに満ち足りてるわけじゃないよ。問題がないわけじゃない。でも悩みに至るまでのコトはありません。鈍感なんでしょう。いや、正直いえば、鈍感たるべく努めているんだな。すりかえたり目をそらしたりしてさ。擬似鈍感。悩もうと思ったらどんなコトでも悩めるし、どこまでも悩めるし、人生に相渉るうえで絶対に必要ですよ、擬似鈍感。と、自己正当化。

悩むって宙ぶらりんで揺れ動いている精神状態でしょ。炉辺のモノ、余裕の産物、娯楽に近いね。冗談ぬきにヤバかったら、危機が差し迫ったら悩んでるヒマなんかないはずだもん。

娯楽はついつい熱中しがち。視野がせばまって近視眼になって、ソレしか見えなくなる。悩むって快感なんじゃないの? 苦しみを通り越すと気持ちいいだけの領域に入るんじゃないの? 思いつめ悩みぬき、快感がレッドゾーンを振り切った果ては・・・・・・

悩みは個人的な問題だが、その原因たるや没個性的なのが多い。個性を打ち出すなら何に悩むか、あるいは、どのように悩むかの二通りしかないと思う。ぜひともパーソナルにスタイリッシュに取り組んでほしい。『へえ、そんなコトに悩むのか』と驚かすか、『ほう、そのように悩むとは』と感心させるべし。

矛盾するようだけど、独りよがりはいただけない。娯楽ゆえ遊び心も忘れないでネ。他人を喜ばせる複眼もほしいぞ。

悩みは自己申告制なり。ただし、虚偽は禁物!

一コマ漫画回答根本敬

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音盤回答湯浅学

どうしたらいいのか自分でよくわからないことがらで、それを現状から変えたいが、その方法がわからない、というのがいわゆる悩み、だと思いますが、別にわからないがどうもしなくていい、と思えば悩みにはならないでしょう。

気の持ちようというか、生きている自分と世の中をどう考えるか、その一点によって悩みは生まれますが、悩むと成長するという人もいれば、悩んでもたいしたことにはならないという人もいる。そんな感じです。悩むことがセックスより好きという人もきっと少なくないことでしょう。悩んでじっとしているのもいいですが、畑仕事したり蜂飼ったりするほうがましな気がします。

お悩み募集!!

幻の名盤解放同盟の「泥船人生相談」では特殊なお悩みからたわいも無いお悩みまで、ジャンルを問わず募集しています。相談内容(600字以内)・氏名(任意/公開しません)・年齢・性別・職業を明記の上、件名を「泥船人生相談係」としてメールにてご応募下さい。

※お寄せ頂いた全てのご相談にお答え出来ないことをご了承下さい。またサイトで採用されたご相談は書籍化の際に掲載する場合がございます。謝礼はお支払い出来ませんが予めご了承下さい。
※頂いた個人情報をご本人の許可なく転用は致しません。

幻の名盤解放同盟 プロフィール

漫画家・根本敬(書記長)、音楽評論家・湯浅学(常務)、デザイナー・船橋英雄(社長)の3人が1982年に結成。以来、「すべての音盤はすべからくターンテーブル上(CDプレーヤー内)で平等に再生表現される権利を有するべし」をスローガンに、この世で最も地中に根を下ろしすぎた超俗エブリシング・オールライトな音盤たち(他)の探求に明け暮れること33年(2015年現在)。その活動――イイ顔とイイ歌を既存のあらゆる倫理/道徳、価値体系から解放する行為――が発端となり生じた社会現象が、90年代半ばに脚光を浴びたポンチャック・テクノの帝王李博士の活躍や昨今の昭和歌謡ブームである事を知る人はおそらく少ない。

なお幻の名盤解放同盟名義の業績として、音盤に「幻の名盤解放歌集」シリーズ・「幻の名盤解放箱」・「幻の名盤お色気BOX」(いずれもP-VINE)・「和ラダイスガラージ DJ MIX VOL.6 -女のスナッキーを踊ってみろ!」(永田プロモーション)、書籍に『ディープ歌謡 The dark side of Japanese pops』『夜、因果者の夜』(ともにペヨトル工房)・『幻の名盤百科全書』(水声社)、『お色気ディープ東京』(ブルース・インターアクションズ)・『元祖ディープコリア』(K&Bパブリッシャーズ※4半世紀に亘り3社の版元を経ての最新版)等がある。

「カゲマル伝」 第7回 まどの一哉

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まどの流、摩訶不思議な時代劇! 伊賀忍者カゲマルのもう一つの物語!?

まどの流、摩訶不思議な時代劇! 伊賀忍者カゲマルのもう一つの物語!?

【まどの一哉 】
1956年生、大阪府出身。美学校絵文字工房(講師・赤瀬川原平)卒。
1976年、月刊漫画『ガロ』12月号にて「運命の男」でデビュー。その後『クイック・ジャパン』『アックス』『電脳マヴォ』等で作品を発表。

まどの一哉「絵空事ノート」http://esoragoto.iga-log.com/
「電脳マヴォ」公式サイト http://mavo.takekuma.jp/

著書として『洞窟ゲーム』『世の終わりのためのお伽噺』(青林工藝舎)、『西遊記』(ワイズ出版)がある。

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「放電ファミリーと横丁の人々」 第10回 村岡マサヒロ

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村岡マサヒロの非ほのぼの系ファミリー4コマ。 毎月第4仏滅(たまに第2仏滅も)更新!

「放電ファミリーと横丁の人々」第10回 村岡マサヒロ

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村岡マサヒロ プロフィール

1976年高知県いの町生まれ。 2000年、ヤングチャンピオン(秋田書店)増刊号にて4コママンガ「ミドル未熟児」でマンガ家デビュー。

2004年より高知新聞夕刊にて、地元の方言である土佐弁を使った4コママンガ「きんこん土佐日記」を連載中。 主に4コママンガ、ショートマンガ、イラスト、キャラクター作成などで活動。 ワークショップやトークイベントにもたまに参加。定期的に個展を開いている。
webサイトhttp://masahiromuraoka.net

「Gペンパンク大学生」第1回 大山海

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期待の新人、大山海がお贈りするおかしくも哀しい!? 青春のエッセイ!

「Gペンパンク大学生」大山海

2015年、第17回アックスマンガ新人賞佳作入選。本誌誌面で連載中の期待の新人、大山海がお贈りするおかしくも哀しい!? 青春のエッセイ!

第1回 僕たちの女体体験記

十八歳でアックスからデビューした新星とは何を隠そう僕のことで、最近ではガロ系漫画界の羽生くんと呼ばれたり呼ばれなかったりしている。お陰様で一年ちょっと経ち、後一か月で二十歳になる。進学の為奈良の親元を離れ、現在は西だか東だか分からぬ西東京という名の土地に住んでいる。借金をして飛び込んだ芸術大学では、なぜか文芸を専攻している。

アックスは原稿料が出ないので、親の仕送りのみで生活している。新宿の出版社までの交通費が無いときには、知り合いに千円を借りることもある。返さないまま黙っていたのだが、当たり前だが返せと言われ情けなかった。こんな邪な考えが浮かぶほどには、最近は精神から堕落している。布団の上で天井を眺めていると、いつの間にか夢の中。西陽が眩しくて目が覚めれば、もう街は暮れている。大学がある日などは、まあ一回ぐらい授業に出ないでも大丈夫だろうと高を括る。次の日も寝過ごせば、やっちまったと後悔し、まあテストで取り返せば問題ないわとまた布団に入る。気が付けばそんな感じで一年が過ぎ、ある日、学生課に呼び出され、戦々恐々、なんでしょうかと問えば、可愛いらしい女の事務員に笑顔でドンマイと言われた。どうやら二年生の中では珍しく五年生になることが決まってしまったようだ(奨学生なのに)。

ダメ大学生になってしまったが、類は友を呼ぶもので周りにはそんな奴らばかり集まる気がする。彼らは皆一様に、明日のことを考えない。悪い意味で「今」を生きている。パンクな奴らが多いのだ。そんな大学の人々とのことや、漫画関係のこと、色んなことが東京では起こっている。それらが発酵しないうちに何かしらで残したいと思った。いっぱしの物書きでもなく有名人でもないが読んでもらえると嬉しい。

さて話は変わるが、地球の人口も七十億人を突破した。このペースで行けば僕が還暦を迎える頃には、百億人を突破しているだろう。水、森林、石油、食料、資源物資は枯渇してゆく一方で、途上国では人口爆発、日本は少子高齢化。迫りくる災害。溶けていく南極北極の氷。中東では戦争、終わらない貧困。大国では富裕層の大統領が生まれ、国境に壁を作ろうなんて考えたりして、人種差別は止まらない。嫌な世の中になったものだ。 そんな世の中で、自分は何ができるのだろうか。僕は若い同年代の方に伝えたい、こんな世の中をかえてやろうぜ。夢をあきらめんなよって。ラブ&ピース。平和への願いを込めて、このエッセイを捧ぐ。ではどうぞ。

僕たちの女体体験記

「俺の金玉は、伸びきっているか」と彼は聞いた。

伸びきっていると答えた。そのとき、目の前には、男の陰部がだらしなくぶら下がっていた。秋雨が音も無く降る静かな夜のことだった。

それは唐突だった。遊びに来ていた同級のKはウイスキーを飲み酔っ払い、おもむろに目の前でズボンを脱ぎだした。Kは陰部を丸出しのまま、冷凍庫から氷を取り出した。なにやら危険な実験をすると言う。

「今から金玉にこの氷を当てる、そのとき、金玉がどういう動きをするか見ていてくれ」

なんでやねんと思った。ただ、ふざけているようで、彼の瞳の奥は真剣だった。少し、ふるえているように見えた。本気だった。何故そんなことをしようと思ったのか、彼の意図は全く分からない。その実験が、今後僕たちの関係をどう変化させるかも分からない。ただ、その情熱を恐ろしく感じ、従うしかなかった。

僕は眼を凝らしてそれを見つめた。他人の陰嚢をこんなにじっくり見るのは初めてだった。太く短い陰毛が、一本、二本、無造作に地面に埋まっていて、核戦争後の地球みたいやなと思った。象の背のようだとも思った。

彼はそれに、ゆっくりと氷を近づけていった。僕は息を凝らして凝視する。ゆっくりゆっくり近づいていく。そろそろ接触する……その次の瞬間、陰嚢は冷気を感じただけで、ピョコンと縮みあがった。実験はどうやら失敗のようだった。

その後、僕とKは寮の大浴場へ行った。この浴場では過去、排水溝に大便が詰まっているという前代未聞の大事件が発生している。釧路の村から単身上京し、野生児ぶっていたKであるが、意外にもこの事件の報告を受け、しばらく我が家から足が遠ざかっていた。久々にその浴場に足を踏み入れたKは、排水溝をなんとも言えぬ顔で眺めていた。

深夜の浴場には誰もおらず、ひんやりとした冷気が膜を張っていた。二人並んでシャワーを浴びていると、浴場は次第に蒸気で曇っていく。隣のKは、僕のボディーソープをグンッグンッとアホほど出して体に塗りたくっているようだった。

「おい童貞、女体を体験させてやろうか?」

一瞬、言葉の意味がよく分からなかった。が、そのとき浴場に童貞は僕一人しかいない。

「おう、体験させてくれや」

何も考えず答えた。
その頃、僕は実際、童貞だ童貞だとあちこちで言っていた。アックスの本誌を読まれた方はご存知かもしれない。新人漫画家代表として、僕は先輩漫画家の齋藤裕之介さんとわんこそば大食い対決という謎の企画をしていた。お互い大事なモノを賭けるという条件で僕は童貞、齋藤さんは改名を賭け、三号にわたりでかでかと「私、大山海はベンチウォーマーズの皆様に童貞を預けます」と広告を出して貰っていた。(勝負の詳細は「アックスVol.112」をご覧ください)

大学内でも僕の童貞は有名だった。周りの友人達はみな既に「経験」していた。彼らの高校時代や中学時代の甘い蜜のような「経験」エピソードを聞かされるたび、僕は悶々とし、自分の残念すぎる思い出を恨んだ。どうやっても戻れない制服時代に想いをはせて、家では布団に顔をうずめ、ときには抱きしめ、奇声を発し、悶絶し、拳を突き上げ、ベッドをぶち殴り、スプリングにばいんと弾かれ、呆然として終わるのだった。そんなエピソードをKは気に入っていて、毎回嬉しそうに童貞童貞とイジッてくるのだ。

ボディーソープで全身ヌルヌルになったKは、とりあえず好きな人を想像しろと言った。僕は少し考えて、可愛いと評判の先輩を想像することにした。

突然、Kが背後から抱きついてきた。こやつもしや男色か、と思ったがそうでは無いらしい。彼はしきりに女体だ、女体を想像しろと言う。僕はいわれるがままヌルヌルと乳首を触られながら、女体を想像した。そのとき、自分でも驚いたが、見えてきた。今、僕に絡みついているのは、紛れもないあの先輩の裸だった。先輩が、僕の身体を、あそこを触っている。下の器官が、かすかに反応したところで我にかえり、やめないか!とKをどついた。

「おめえ、半勃ちじゃねえか」とKが言った。屈辱的だった。
その後も、互いの肛門を見せ合うなどの、謎の遊びを繰り返した。明日のことを考えないようにしていたのかも知れない。時間だけはあった。気が付けば、大学二年生になっていた。

ところで何ヶ月かあとに、僕は童貞をあっさりと捨てた。(その話はまたいずれするとして)非童貞になったある日、Kと風呂に入った。もはや恒例となっている「女体体験ゲーム」をやることにした。

ヌルヌルになったKが触ってくると、いつもと何か違っていた。目をつぶって女先輩を想像しても、触っているのは紛れも無いただのアホだった。僕は確実に大人になっていた。それ以来、この遊びが行われることは無い。

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イラスト/大山海

「ほっかほっか電信」 第8回 永井ミキジ

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誌面で連載中「ベンチウォーマーズのほっかほっか通信」の裏話をお届け!

「ほっかほっか電信」 第8回

「ほっかほっか電信」 第8回 永井ミキジ

誌面で連載中「ベンチウォーマーズのほっかほっか通信」の裏話をお届け!

かれこれ「ベンチウォーマーズのほっかほっか通信」を連載させてもらってから3年以上になります。毎号誌面ではお届けできなかった裏話をメンバーの永井ミキジがここで書かせていただきます。

写真:成田敏文

24回目となった今号(113号)は「ベンチウォーマーズ流 仁義なき戦い」と題して中堅VS新人マンガ家の仁義なきバトル最終戦を掲載しました。

新人マンガ家軍団が負けると……
大山海の童貞をベンチウォーマーズに預ける

新人マンガ家軍団が負けると……
斎藤裕之介が改名

※決着が付くまで齋藤裕之介(仮)で活動

昨年アックス誌面にてデビューした新人マンガ家(大山海、てらだこうじ、モリノダイチ)とベンチウォーマーズが大事なモノを賭け一勝一敗で迎えた三戦目は齋藤裕之介(仮)とモリノダイチのダーツ対決となりました!

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対決前の二人(右:余裕の笑みを浮かべる齋藤裕之介(仮)左:モリノダイチ)

なぜ第三戦がダーツなのか? 話せば長くなりますが、元々このほっかほっか電信はベンチウォーマーズ企画「齋藤裕之介プロダーツプレイヤーへの道」という連載がはじまる予定でした。齋藤(仮)さんが趣味で始めたダーツにのめり込み、最終的にプロテストを受けるまでの連載で、実際に取材中にはプロテストを受け見事合格。齋藤(仮)さんが書いたテキストをベンチメンバー成田敏史がまとめ、撮影も済ませ、齋藤(仮)さんもダーツ4コマを描き終え、あとはアップだけというタイミングで齋藤さん(仮)が「結婚を控え先方にダーツで遊んでいると思われるのが嫌だ!」という理由で中止に。放電横丁の枠をあけて頂いたのに申し訳なく、責任を取るために今! 僕が!! この僕が!! ここで!! 連載をしているんです!!! させられているんです!!!!

まあ、そういう流れもありまして、齋藤(仮)さんが自分の改名を阻止すべく第三戦目はとにかく自分に有利なダーツで、なんとか勝利をもぎ取ろうとしていたので、連載予定だった「齋藤裕之介プロダーツプレイヤーの道」のプロになるまでの6話分のダイジェストを掲載することになったのでした。

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素人のモリノダイチに指導する齋藤(仮)

勝敗の結果は誌面をご覧下さい。

簡単に写真で見せますと……

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素人のモリノダイチのスロー

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20のトリプル

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余裕のほほえみを浮かべる齋藤(仮)のスロー

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3のシングル

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結果

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さて次号12/25発売のアックス114号は対決シリーズのクライマックス!を巻頭特集でお届けします。「ベンチウォーマーズのほっかほっか通信拡大版 さよなら齋藤裕之介」なんとぶち抜き32P! 早くも表紙を大公開! 表紙はベンチメンバー菱沼彩子! ついにあの「大山海の恋の行方を見守ろうの会」会長も登場します! 是非!ご期待下さい!

永井ミキジ

永井ミキジ プロフィール

グラフィックデザイナー・アートディレクター
http://www.mikiji.tv/

あらゆるジャンルが集まった集団ベンチウォーマーズのデザイン担当。メンバーは永井ミキジをはじめアックス作家の堀道広、齋藤裕之介、イラスト担当の菱沼彩子、編集・カメラ担当の成田敏史、編集担当のビキニライン、編集・カレー担当のカレーの島田の7人で構成。

「ハルさんちのハンドメイド~大きな手小さな手」第二十八回 池田ハル

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イラストレーター池田ハルが娘さんと一緒に作る楽しいハンドメイド!!

「ハルさんちのハンドメイド~大きな手小さな手」第二十八回 池田ハル

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  • みんなのカレンダーをつくろう!2017ワークショップ
  • 日記漫画「お正月のこと」
  • Season’s greetings #酉年

みんなのカレンダーをつくろう!2017ワークショップ

春が待ち遠しい今日この頃ですが皆さまいかがお過ごしでしょうか。あたらしい年、2017年がはじまりましたね。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

ハルさんちのハンドメイドでは昨年末に3回に渡ってワークショップを開催しました。「みんなのカレンダーをつくろう!2017」と題して子どもたちと12ヶ月分のカレンダーを作るという企画。年末の慌ただしさの中を今回は8名の子どもたちにお集りいただきました。あらかじめ描いて来てもらった絵をわたしがレイアウトし、それに当日みんなで手を加えてカレンダーを完成させることが出来ました。それぞれに腕を上げていてびっくりでしたよ!

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1つ年上のT君の絵は、授業中に窓からの眺めを描いたそうです。いいですね。

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カレンダーの表紙には一緒に作ったチームとの記念写真を配置しました。このチームでは、ワークの時にT君がスケッチしていたテーブルの絵を後からトレペにコピーして綴じてみました。

1月、Rちゃんの絵と娘の絵をコラボ。折り紙のガーランドが付きました。

2月、娘の絵。とにかく楽しい力作です。

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3月、Tちゃんの絵。雪が沢山降っていたり、蝶々が沢山飛んでいたり楽しいね。Tちゃん一家が勢揃いです。

4月、成長ぶりが目覚ましいT君の絵に、参加されたNちゃんのママが手元の鉛筆などをさらにスケッチ。

5月、Nちゃんの絵。ユニークな亀や魚が登場。お人形を描かないのも1つ年上のお姉さん。

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6月、Nちゃんの絵。ユニークなモンタージュの目や口、ヘアスタイルが登場。Nちゃんの見ている視点が気になるなぁ。

7月、Nちゃんの絵。はじめての参加、大胆な線画を披露してくれました。みんなで色を塗りました。

8月、Hちゃんの絵。暑い夏のイメージの絵をオーダーしたら描いてくれましたよ。汗の流れる表情も上手です。

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9月、Nちゃんの絵。沢山描いて来てくれたNちゃんの絵はわたしがレイアウトしました。

10月、Rちゃんの絵。ワンピースも紅葉色に描いてくれました。

11月、Hちゃんの絵。雪だるまを作って雪合戦をしている様子がとても丁寧に描かれています。

12月、Rちゃんの絵。クリスマスのメッセージ付きです。

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お友だちからもらった絵に「大好きだよ」ってメッセージが。

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後から書き足したり何もしなかったり。色を塗ったり塗らなかったり、それぞれみんなのカレンダーが出来上がりました。自分の誕生日に○をつけてもらって完成です。

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「ハルさんちのハンドメイド~大きな手小さな手」ロゴ周りに折り紙の手が付きました。

毎月お友だちの絵が見られるカレンダーはめくるのがとっても楽しみです。すごくカッコイイと思う!!!昨年も好評で今年はさらに工夫して仕上げてみました。ご参加いただいた子どもたち親御さんたち、本当にどうもありがとうございました。今年もユニークな企画を色々と考えて行きたいと思っていますので『ハルさんちのハンドメイド~大きな手小さな手』に是非遊びに来て下さいね!楽しみにしています◎

日記漫画「お正月のこと」

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今年もお正月はオバを訊ねて伊豆方面へ旅行をして来ました。おなじみの珍道中でした。昨年のお正月のこと、お宿のことは「ハルさんちの第21回」をご覧くださいね。

それにしても今回は早咲きの「あたみ桜」が見られたのは良かったです。ポカポカ陽気なお正月が懐かしいー。海のある街は好きです、また行きたいな。どこへ行っても最終的にはだるまさんが転んだとかご近所の公園でもいいかなぁ、という休日の過ごし方でした。

シーズン・グリーティング「バードランド2」#酉年

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#酉年 ということで、年賀状にもガールズとお得意のフクロウの親子を描きました。新年を華やかに鮮やかに彩りたいと思いました。今年は小鳥たちが活躍しますように。どうぞよろしくお願いいたします。

今日はここまで。

池田 ハル プロフィール

福岡生まれ。セツ・モードセミナー卒業後、古着屋店長、デザイナーなどを経てフリーランス。イラストレーターとして女の子の企画を中心に活動中。ハンドメイド好きな一児の母親でもある。
「小さな手が大きくなるまで一緒に手作りできたらいいなぁ♪」

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「もちが焼けたよ」 第19回 筒井ヒロミ

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餅になったおじいちゃんと一緒に暮らす大河くん、えっ、どーなっちゃうの!?

「おじいちゃんがモチになっちゃったんだよ」
「最近はやってるんだよ、高齢者のモチ化。でもまさかウチもなんてね…」
「モチなら食べてしまえばよいではないですか!」
「そうはいかないよ、一応おじいちゃんなんだから…」
モチになってしまったおじいちゃんと暮らす大河くんとその周辺のお話「もちが焼けたよ」が
4コマ漫画になって放電横丁に登場です。どうぞお楽しみに!

【筒井ヒロミ】
1977年生まれ。2009年、32歳で会社を辞めて漫画の持ち込みを始める。
第13回アックスマンガ新人賞・南伸坊個人賞受賞。
○著書『トロミちゃん THE TOROBAKO GIRL』(青林工藝舎)
○ブログ http://www.nya-nya-studio.com/

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「カゲマル伝」第8回 まどの一哉

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まどの流、摩訶不思議な時代劇! 伊賀忍者カゲマルのもう一つの物語!?

まどの流、摩訶不思議な時代劇! 伊賀忍者カゲマルのもう一つの物語!?

【まどの一哉 】
1956年生、大阪府出身。美学校絵文字工房(講師・赤瀬川原平)卒。
1976年、月刊漫画『ガロ』12月号にて「運命の男」でデビュー。その後『クイック・ジャパン』『アックス』『電脳マヴォ』等で作品を発表。

まどの一哉「絵空事ノート」http://esoragoto.iga-log.com/
「電脳マヴォ」公式サイト http://mavo.takekuma.jp/

著書として『洞窟ゲーム』『世の終わりのためのお伽噺』(青林工藝舎)、『西遊記』(ワイズ出版)がある。

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「放電ファミリーと横丁の人々」第11回 村岡マサヒロ

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村岡マサヒロの非ほのぼの系ファミリー4コマ。 毎月第4仏滅(たまに第2仏滅も)更新!

「放電ファミリーと横丁の人々」第11回 村岡マサヒロ

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村岡マサヒロ プロフィール

1976年高知県いの町生まれ。 2000年、ヤングチャンピオン(秋田書店)増刊号にて4コママンガ「ミドル未熟児」でマンガ家デビュー。

2004年より高知新聞夕刊にて、地元の方言である土佐弁を使った4コママンガ「きんこん土佐日記」を連載中。 主に4コママンガ、ショートマンガ、イラスト、キャラクター作成などで活動。 ワークショップやトークイベントにもたまに参加。定期的に個展を開いている。
webサイトhttp://masahiromuraoka.net

「わかいひとへ」第1話 内田春菊

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数々の名作を世に生み出してきた著者が、読み切り連載で遂に放電開始です!

数々の名作を世に生み出してきた著者が、読み切り連載で遂に放電開始です!

【内田春菊 】
1959年長崎県生まれ。1984年、四コママンガで漫画家デビュー。
85年「ガロ」9月号に短編「おそろしいかえる酒」で登場。同年青林堂より初の作品集『春菊』が発売される。
94年『私たちは繁殖している』『ファザーファッカー』の2作品で第4回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。マンガ家、小説家、俳優、歌手、など多岐にわたり活躍中。
また、落語立川流の門下でもあり、高座名「立川於春の方」を持つ。代表作に『シーラカンス・ロマンス』『南くんの恋人』『物陰に足拍子』などがある。


ブログ「内田春菊の基礎体温日記Ⅱ」http://ameblo.jp/shinshungicu/

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「Gペンパンク大学生」第2回 大山海

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期待の新人、大山海がお贈りするおかしくも哀しい!? 青春のエッセイ!

「Gペンパンク大学生」大山海

2015年、第17回アックスマンガ新人賞佳作入選。本誌誌面で連載中の期待の新人、大山海がお贈りするおかしくも哀しい!? 青春のエッセイ!

第2回 哀しみのパンク

タイトルの『Gペンパンク大学生』についてだが、真ん中のパンクはなんやねんと思った方がおられるなら、それはただ単に自分がシド・ヴィシャスに憧れてるからだ。僕はパンクなのだ。

シド・ヴィシャスは単純にカッコいいし、実はまじめで繊細そうなところもいい。パンクをやりきって死んだところも魅力的だ。これがただの粗暴な阿呆だったら、たぶん好きになっていなかった。

僕はそろそろ大学三年になる。一年生のときはそれこそ心の中はパンク(のつもり)だった。服装は全身真っ黒で大学に通っていた。革ジャンのイメージである。でもそれ自体は着なかった。「入学していきなり革ジャンはちょっと飛ばしすぎか」と、正直、日和っていたのもある。

とにかく冬は黒のセーターに黒のズボン、夏は黒のシャツで通していた。周りに「なんでいつも黒なの?」と聞かれれば、「それはな、何色にも染まらへん色やからや」とカッコをつけて答えていた。あの頃の自分にメッセージを送れるなら「馬鹿野郎」の四文字を送りたい。尾崎豊やエレカシの宮本のような、本物のロックンローラーで、なおかつイケメンなら、全身黒でも問題なかろう。しかし僕レベルの微妙な(ブサイクとまでは言わないが)顔面の持ち主が、真っ黒で歩いてきたら、それはただの陰気な奴である。

実際、友達はなかなか出来なかった。奈良県出身で、粗い関西弁を使うのも、馴染みづらい要因だったかもしれない。

俺はもう漫画家デビューしとんねんぞ、凄いやろ。というやな感じが出ていて、それも要因だったろう。上京したてで血気盛んで、東京がなんぼのもんやねんという気持ちもあった。あと、あれや、尖った感じも演出したかったわ。友達もろくにできなくて仕方なかったと思う。外見も中身もダサい奴だったのだ。田舎者なのだ、許してください。

そういえば、東京といえば地方出身者の集まりというイメージで、高度成長期には毎年三十万人以上が上京したらしい。僕自身も、平成八年生まれのくせして、その世代の名曲、吉田拓郎の『制服』とか、長渕剛の『とんぼ』自分の漫画のタイトルを考えるときにちょっとパクッた『東京青春朝焼物語』などを聞いて新幹線の車窓を眺めたもんだ。が、今やそれは全然ナウくないという。

というのも、フォーク世代の人々が東京に根付いて、その子供たちが東京で暮らしているからだ。地方の人々もネットが発展した今日、わざわざ東京に行かなくても便利に暮らせるし、東京にはもはや買える土地はないしで、僕のような上京組が減っていることになる。

確かに高校卒業後、自分の学年から上京したのは僕一人だけだった。わざわざ東京の大学行かなくても、大阪にも京都にも大学はいくらでもある。

漫画家になりたくて出版社のある東京にいくことにしたのだが、やはり地方の人のほうが少ない。大学のパンフレットに記載されていたグラフをみても学生の半数以上は東京圏の人だった。

ここでどんな問題が発生するかということである。

まず圧倒的にダサさが際立つ。僕の全身真っ黒もそうだが、想像のお洒落な東京のイメージで服を揃えて門をくぐれば初日から赤っ恥をかくことになる。

第一回でも書いた同級のKは(コイツぐらいしか友達がいない)北海道の奥のほうの村出身で、やはりダサかった。髪の毛の一部を金色に染め、フロリダ州の人が持ってそうな派手なサングラスを掛けていた。さらに、初日から教授にガヤを飛ばし、理由は不明だが健康診断にスーツを着てくるなど、僕以上に大学デビューをかましていたのである。

一方、東京育ちの実家から通う大学生は、まず雰囲気が違う。無用な派手さが無いというか、なんというかシュっとしているのだ。一人暮らしに比べお金に余裕があるから、服装にも気をつかえるというのもあるだろう。スマートで、あまりガツガツしていない印象がある。

一転、何年も、山の麓の陰鬱な町で暮らしてきた僕にとって、東京は新天地であり、花の都である。ここに来れば何かが変わるんや! という幻想を持っている。

普段は埼玉の所沢あたりが拠点だが、アックス関係で新宿に来たときなど毎回、おお、でけえ。と思ってしまう。「新宿のビル群が、俺を高みから見下しとるわ」とか「このすれ違う多くの見知らぬ人々が、皆、何者でもない時代を過ごしているのか」などと、わけの分からんポエジーなことを考えてしまう。

ずっと東京で過ごしてきた人にとっては、いちいちそんなことで感嘆してはいられないが、自分はいまだに、くるりの『東京』を聞きながら肩で風を切るように都会を闊歩したりする。これはもう身にしみ込んだダサさやなあと思う。(もちろんくるりの曲はめちゃくちゃカッコいい)

せめて服装だけでも変えようと、今年の冬に帰省した際、母親と服を買いに行った。ナウい服が欲しいので、大阪難波の若者の街、アメ村に行ったのだが、流石、チャラそうな服屋ばかりだった。自分はそのとき、もっさいごわごわのジャンパーに、ジョン・レノンに憧れて買った銀縁のメガネをかけていた。購入したときは、流行を逆行してるな、相当渋いな、と自画自賛していたが、周りからは不評の嵐で、父親からは「大島渚も同じやつかけてたぞ」と報告を受ける始末だった。

そんな服装で、適当な店に入ると早速、エグザイル系の気さくな店員に「コーディネートしましょか?」と言われた。普段なら断るのだがここは任せることにした。選ばれたのが赤いシャツに黒のMA-1のジャケット、そしてなかなかにボロいダメージジーンズで、試着室から出ると、店員に「おおー三代目みたいっすよ」と褒められた。大島渚のメガネに、ダメージジーンズのいでたちは、三代目どころかただの珍妙な奴だったが、母親も「ええやないの」と褒めるのでそれを買うことにした。

結局、その格好の東京での馴染まなさ加減は、東京駅を降りてすぐに露呈するのだが、いまさらカッコをつけたい気持ちも薄れてきて、近所のゲオぐらいならこれで行ける。

東京生まれのお金持ち大学生は、服をどこで買うのだろうか。ちなみにこの二年間、東京で服を買ったのはユニクロで一回だけしかない。服は結構お金がかかる。

ところで僕が通っているのは芸術大学で、機材費等を別にしても、一般的な大学より学費がかかる。学生の半数以上はおおよそ中層から富裕層の人が多い。

一方、僕も同級のKもそれなりに困窮しているので、奨学金を借りている。

この奨学金、ただの借金である。四百万円借りている。花の大学生活もなかば、この頃になると妙に現実的にモノを考えるようになってきた。あんなに「俺はロックで成功するぜ」と声を荒げていたKも、最近は「奨学金が無かったらよ、俺もまだロックやりたいけどよ」と弱音を吐くようになってきた。地元に帰って職に就いて……とかなり現実的に考えているようだ。実際、彼には帰る地元があるからまだマシかも知れない。

僕は色々あって、地元に繫がりがなく、実家は賃貸マンションで土地もない。妹も大学受験を控えている。さらに単位も落としすぎた。留年して五年になる。そして四百万の借金だ。そんな状態だが就職はしないと決めている。おおよそ一般受けしなさそうな作風の漫画だけが取り柄である。もうめちゃくちゃである。でもまあしゃあないわ。俺パンクやし、今を生きるっす。

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イラスト/大山海

「泥船人生相談」第13回 幻の名盤解放同盟

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幻の名盤解放同盟がお悩みの泥沼から真理の大海へと解放致します!

「泥船人生相談」第13回 幻の名盤解放同盟

――平等に聴く耳を持て。悩みに貴賎はない。同情も同調もいらぬ。――
人間の“生”の 現われである“悩み”を底辺から集め、既存のあらゆる倫理/道徳、価値体系の泥沼にはまったあなたを幻の名盤解放同盟が真理の大海へと解放致します。

■メイン回答:船橋英雄/一コマ漫画回答:根本敬/音盤回答:湯浅学
(毎月1回更新)

「泥船人生相談」 幻の名盤解放同盟

相談其の25(53歳 男 自営業)

このような事を相談すべきか悩んだのですが思い切って相談します。現在隣の敷地で建設工事を行っておるのですが、先日その工事を請け負っている建設業者がうちに来て「工事期間始めの2週間ばかりの間、お宅の庭の水道を使用させて欲しい」と言うのです。その場合水道代はどう分けるのか? 返事を躊躇していると、「ではこうしましょう。1ヶ月分の水道代を全額当方に請求して下さい。お宅の分も当社でお支払いします」と提案されました。それならばまぁいいかと納得してやったのですが、少し時間をおいて今度は建設業者の経理を請け負っている別の会社の人間が来て、「5千円程度しかかかりません。それに謝礼を加えて1万円で了承してくれ」と言うのです。目の前で現金を差し出されつい了承しましたが、様子を見に行くと、ミキサーでコンクリートを混ぜるのに水をじゃんじゃん使っているではありませんか。一体いくらの水道代を請求されるのか、考えただけで恐ろしくなります。うちが使った分と工事で使った分との明確な線引きはどうしたら出来ますか? この問題が夫婦喧嘩にまで発展して参ってます。名案を期待しています。

メイン回答船橋英雄

ある朝、郵便受けをのぞくと、丸まった新聞をくわえた口の隙間からにょろにょろとした異物が見えた。すわ、ヘビか、と、のけぞり、門扉の上から改めて眺めてみればホースであった。元の青色にこびりついた土汚れがまだらになっており、ヘビと見間違えてもむりはない。

で、そやつ、うちの水をごくごく飲んでいるではないか。鉄の蓋を開け、栓を抜き、給水口に噛みついているではないか。もう一方の口はといえば幅5メートルの公道を挟んだ真向かいの家の奥。立派な大蛇だ。部分的な改築だか修理だかのために活躍しているようだ。

事と次第を告げられた母は無断借用の現場を見届けるや否や文句を言いにすっ飛んで行った。何も知らなかった奥さんはびっくり仰天、すぐに非常識な振る舞いの張本人を連れてきて止水し、ホースを外し、平謝り。俺はあやうく吹き出すところだった。野郎の顔がヘビそっくりなんだもん。あまりにもイイ顔。『こりゃダメだぁ』。常識だの人の道だのを説いても通用しないとすぐに悟った。変な毒でも吐かれたらたまらない、早いとこ道を隔てて消えてくれと願った。

奥さんからの包み金(たしか五千円)で一件落着。ちゃんとした人物で助かったよ。彼女までおかしかったら、さぞこじれたろう。向こう三軒両隣との良好な関係こそ日々暮らすうえで最も重要。汚職の官僚なんぞより近所の変わり者の方が大問題。天下国家を論ずるなんて易しい、現下の日本で政権与党を批判することなんて安全、お気楽、屁みたいなもん。生活空間内の他人について言ったり書いたりすることに比べたら、ね。こうしてものすることができるのは、以前住んでいた別のところの出来事だから。SNSとやらの発達で当時の奥さんと工務店のヘビ男の耳目に触れないとも限らないけどねェ。

ごく標準的な4人家族の某音楽評論家は、毎回水道料金3万円以上請求されるんだって。どう考えても取られすぎ。サイドビジネスで農業やってるわけじゃあるまいし。年頃の娘さん2人が朝シャン欠かさなくたって高が知れてる。メーターは別々でも大家の棟と続きになってるというから、あちらさんの使用分の一部がこっちに紛れるとか、管が枝分かれしていてこっちの水があちらさんにうまいこと流れるとか、何らかの不備、不具合があると思うな。

銭湯か健康ランドか忘れたが、水道メーターを操作して使用量を大幅に少なく偽っていた事件があったっけ。「水で商売している者として下の下だ!」とNHKの男性キャスターが吐き捨てるようにコメントしたのを聞いてムカッとしたね。むろん不正、犯罪だけど、「下の下」はないでしょう。奇特な国民から巻き上げた受信料でおまんま食ってるおぬしは何なんだい。下の下の下、ゲゲゲのゲ、冗談は休み休み、夜の墓場で言えよ。水や電気、ガス、電話、電波等々の盗ったり盗られたりのいざこざは決して珍しくないのであります。

さて、相談者の場合だが、建設業の人間ではなく、工事の依頼人すなわち居住者・所有者をかけあう的と定めるべきでしょう。業者は工事期間中のみ出入りする影の如き存在であって責任感は稀薄、まともに耳を傾けてくれやしない。もしもプラス1万円で収まらない水道料金の請求がきたら実体たる隣人にいきさつを冷静に打ち明けましょう。長い付き合いになるかもしれないと考えれば穏便に済ませたいのが人情、多少納得がいかなくても菓子折ひとつ添えて気持ちよく超過分の料金を払ってくれるはずだ。我関せずと突っぱねられた時は潔く諦めてください。ゲゲゲのゲ、相手は妖怪なのですから。

一コマ漫画回答根本敬

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音盤回答湯浅学

まず受け取った1万円を返して建設会社の本社に直接行って交渉してください。他所の水道代を肩代わりする事ほどバカバカしい話はありません。明確な線引きなど細かいことは考えず、ここからは工事で使った分だとあなたが思った金額を請求すればいいのです。相手にだって分からないのですから堂々と主張すればいいでしょう。でも便乗して家賃や食費まで請求せぬように。ほどほどにしておきましょう。

相談其の26(43歳 男 牛乳販売店)

稼業の牛乳屋を継いでかれこれ8年になりますが、スーパーやコンビニエンスストアとの競合が激化し、大量入荷のスーパーには価格競争で足元にも及ばず、このままでは日本の牛乳屋は絶滅するという危機感を強く持っています。豊洲移転やTPPなど目先の利益ばかり追い求め、世界に目を向ければ英国のEU離脱、移民問題、ISの台頭、そしてトランプ大統領就任と、先行きは牛乳屋だけでなく、世界が、人類が、全てお先まっ暗です。本来目指すべきものが見えなくなってはいないだろうか? そんな世の中において、牛乳屋とて旧態依然としたやり方ではこの先衰退していくのは目に見えています。そこで牛乳と一緒に金沢のとある商店より特別に仕入れる事を考えている美味しいおでんのつゆや、農家より直接仕入れた新鮮な卵の販売なども視野に入れる事を検討しています。このアイデア、同盟の皆さんはどう思われますか? ちなみに当店はマルチビタミン入りカルシウム強化牛乳を扱っています。

P.S.検討中のおでんつゆを編集部にお送りしました。ぜひお召し上がり下さい。

メイン回答船橋英雄

特化に邁進すべしと直言したいところだけれど、極めると窮まるは表裏一体ゆえ、う〜ん、迷います。かつて根本敬に対して「いつまでもあんな絵を描いてないで、アンパンマンみたいな大勢の人に愛される絵を描きなさい」とアドバイスした御仁がいらっしゃいました。藤本卓也というシンガーソングライターです。たしかに根本敬版アンパンマンを見てみたい気はしますが……

相談者はあれこれ思案し実践しておられるのですから、どんどんいろいろトライすればいいのです。世界や人類の問題を考える必要はありません。自分とだけ向き合っていればいいのではないでしょうか。

まことに私的な注文で恐縮ですが、お腹がゴロゴロしない牛乳をつくっていただきたい。牛乳は大好きなのですが、どうしても飲むとすぐ下痢をしてしまうのです。乳糖不耐なる腸の特質が原因とか。雪印のアカディは市販品のうちで一番お腹に優しいけれど、完全ではない。温めて飲んでも数時間後には……

お腹がゴロゴロしない牛乳を! 牛乳屋への唯一のお願いです。

一コマ漫画回答根本敬

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音盤回答湯浅学

おでんのつゆや卵以外にも牛乳と草履、牛乳と猫のトイレ砂など、思いついた物をどんどん取り入れて商売を拡大していったらいいと思います。世界情勢が今後どうなるか分からないように、あなたの商売も今後思わぬことが起きるやもしれません。そんな時に選択肢が多いと助かる場合もあります。あとは運に任せればいいでしょう。

お悩み募集!!

幻の名盤解放同盟の「泥船人生相談」では特殊なお悩みからたわいも無いお悩みまで、ジャンルを問わず募集しています。相談内容(600字以内)・氏名(任意/公開しません)・年齢・性別・職業を明記の上、件名を「泥船人生相談係」としてメールにてご応募下さい。

※お寄せ頂いた全てのご相談にお答え出来ないことをご了承下さい。またサイトで採用されたご相談は書籍化の際に掲載する場合がございます。謝礼はお支払い出来ませんが予めご了承下さい。
※頂いた個人情報をご本人の許可なく転用は致しません。

幻の名盤解放同盟 プロフィール

漫画家・根本敬(書記長)、音楽評論家・湯浅学(常務)、デザイナー・船橋英雄(社長)の3人が1982年に結成。以来、「すべての音盤はすべからくターンテーブル上(CDプレーヤー内)で平等に再生表現される権利を有するべし」をスローガンに、この世で最も地中に根を下ろしすぎた超俗エブリシング・オールライトな音盤たち(他)の探求に明け暮れること33年(2015年現在)。その活動――イイ顔とイイ歌を既存のあらゆる倫理/道徳、価値体系から解放する行為――が発端となり生じた社会現象が、90年代半ばに脚光を浴びたポンチャック・テクノの帝王李博士の活躍や昨今の昭和歌謡ブームである事を知る人はおそらく少ない。

なお幻の名盤解放同盟名義の業績として、音盤に「幻の名盤解放歌集」シリーズ・「幻の名盤解放箱」・「幻の名盤お色気BOX」(いずれもP-VINE)・「和ラダイスガラージ DJ MIX VOL.6 -女のスナッキーを踊ってみろ!」(永田プロモーション)、書籍に『ディープ歌謡 The dark side of Japanese pops』『夜、因果者の夜』(ともにペヨトル工房)・『幻の名盤百科全書』(水声社)、『お色気ディープ東京』(ブルース・インターアクションズ)・『元祖ディープコリア』(K&Bパブリッシャーズ※4半世紀に亘り3社の版元を経ての最新版)等がある。

「カゲマル伝」第9回 まどの一哉

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まどの流、摩訶不思議な時代劇! 伊賀忍者カゲマルのもう一つの物語!?

まどの流、摩訶不思議な時代劇! 伊賀忍者カゲマルのもう一つの物語!?

【まどの一哉 】
1956年生、大阪府出身。美学校絵文字工房(講師・赤瀬川原平)卒。
1976年、月刊漫画『ガロ』12月号にて「運命の男」でデビュー。その後『クイック・ジャパン』『アックス』『電脳マヴォ』等で作品を発表。

まどの一哉「絵空事ノート」http://esoragoto.iga-log.com/
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「放電ファミリーと横丁の人々」第12回 村岡マサヒロ

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村岡マサヒロの非ほのぼの系ファミリー4コマ。 毎月第4仏滅(たまに第2仏滅も)更新!

「放電ファミリーと横丁の人々」第12回 村岡マサヒロ

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村岡マサヒロ プロフィール

1976年高知県いの町生まれ。 2000年、ヤングチャンピオン(秋田書店)増刊号にて4コママンガ「ミドル未熟児」でマンガ家デビュー。

2004年より高知新聞夕刊にて、地元の方言である土佐弁を使った4コママンガ「きんこん土佐日記」を連載中。 主に4コママンガ、ショートマンガ、イラスト、キャラクター作成などで活動。 ワークショップやトークイベントにもたまに参加。定期的に個展を開いている。
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「ハルさんちのハンドメイド~大きな手小さな手」第二十九回 池田ハル

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イラストレーター池田ハルが娘さんと一緒に作る楽しいハンドメイド!!

「ハルさんちのハンドメイド~大きな手小さな手」第二十九回 池田ハル

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  • 桜色のキャンドルホルダーをつくろう!ワークショップ
  • 日記漫画「2月のこと」
  • おひな祭りとホワイトデー

桜色のキャンドルホルダーをつくろう!ワークショップ

少しずつ暖かくなりましたね。季節が春へと移りゆく3月、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

ハルさんちのハンドメイドでは2月末に「桜色のキャンドルホルダーをつくろう!」ワークショップを開催しました。今回は3名の子どもたちにお集りいただき、紙粘土を使ってキャンドルホルダーを作りました。紙粘土や絵の具は作業中に手がかなり汚れてしまうのですが、子どもたちにはそれも楽しみの1つの様ですよ。

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あらかじめ用意したハルさんちのハンドメイド・キット。クッキー型で作ったパーツは後からホルダーにコラージュします。

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ガラス製のホルダーに紙粘土でかたちを整えて、ビーズやボタンを組み合わせて自由にコラージュ。みんなの好きなキラキラのパーツも色々と集めました。

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丁寧に並べたビーズの配列が可愛い、几帳面なRちゃんらしいホルダー。

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完成!!!余った紙粘土で小さなケーキやハートのキーホルダーなども作りました。実はこちらの方がみんな盛り上がります。プードル風のケーキやニャンコも出来上がり。

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このままの方が可愛かったので「さくら色」には塗らないことにしました(笑)そんな日もあります。1日置いてニスを塗って仕上げます。すごくいい感じに出来ましたね。

日記漫画「2月のこと」

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春はもうすぐそこだと言うのに冬の漫画ですみません、ずっと描きたいと思っていたのですが~。毛布に包まって、みのむしの様に過ごす冬の朝もきっとあと少しですね。

おひな祭りとホワイトデー

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3月3日、おひな祭りには女の子たちをお招きしてオヤツとキャンドルホルダーでお祝いしました。和紙を使っておひな様を作りました。

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みんなで作ったユニークなおひな様たち。

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手作りのキャンドルホルダー、桜の季節やお祝い事に是非どうぞ◎

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インスタグラムで描いていたコマ漫画「アナザーガール」が完成しました。こちらもどうぞよろしくお願いします。ホワイトデーに作った白と黒のチョコをそえて、今日はここまで。

池田 ハル プロフィール

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「放電ファミリーと横丁の人々」第13回 村岡マサヒロ

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村岡マサヒロの非ほのぼの系ファミリー4コマ。 毎月第4仏滅(たまに第2仏滅も)更新!

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村岡マサヒロ プロフィール

1976年高知県いの町生まれ。 2000年、ヤングチャンピオン(秋田書店)増刊号にて4コママンガ「ミドル未熟児」でマンガ家デビュー。

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「カゲマル伝」第10回 まどの一哉

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まどの流、摩訶不思議な時代劇! 伊賀忍者カゲマルのもう一つの物語!?

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「放電ファミリーと横丁の人々」第14回 村岡マサヒロ

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村岡マサヒロの非ほのぼの系ファミリー4コマ。 毎月第4仏滅(たまに第2仏滅も)更新!

「放電ファミリーと横丁の人々」第14回 村岡マサヒロ

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村岡マサヒロ プロフィール

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「わかいひとへ」第2話 内田春菊

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数々の名作を世に生み出してきた著者が、読み切り連載で遂に放電開始です!

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【内田春菊 】
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