「ハルさんちのハンドメイド~大きな手小さな手」第十九回 池田ハル
- ハルさんちのハンドメイド・トイ新作「白いガラガラドーナツ」出来ました!
- プラ板でハロウィンのアクセサリーを作ろう!ワークショップ。
- 日記マンガ「母と深大寺散策、鬼太郎茶屋へ。」
- 途中でやめる、直売へ行って来ました。
- KENというマネキン人形にまつわるエトセトラ。
- アックス複製原画展と高円寺フェスに参加。
ハルさんちのハンドメイド・トイ新作「白いガラガラドーナツ」出来ました!
大変お待たせいたしました。しばらく在庫なしになっていた「ハルさんちのガラガラドーナツ」ハンドメイド・トイが出来上がりました!
新作は「白いガラガラドーナツ」のシリーズ、こちらはオーガニックコットンを使用しています。付属もすべて取って糸で縫いこんでありますので、新生児や赤ちゃんが手に握ったり口にくわえたりしても安全面では良いと思います。お顔の刺繍にクラウンのレースを組み合わせてみました。白というか生成りの、素朴な色合いのドーナツもいかがでしょうー。
それから、いつものドーナツにさらにパーツが付いたものもあります。強めに縫い付けていますが、気になる方には白い方をおすすめします。汚れたら手洗い出来る素材です。
「元々はお友だちの出産祝いのために手作りしたものですが、子どもたちと実験的にモノ作りをしながら余った素材などを使って、何かプレゼントしたくなるような、小さなプロダクトが作れるといいなぁと考えましたー」そんなガラガラたちですが、今回は新作のためにコツコツ集めて来た素材もここで使いましたよ。
新作「白いガラガラドーナツ」のシリーズ。お顔の刺繍とクラウン。オーガニックコットンを使用しています。
いつものドーナツもあります。プレゼントにお出かけに。ハンドメイド・トイのガラガラはいかがでしょうー。
写真上の2つはお祝い用にオーダーいただいたものです。もう1つはうちの娘さんがキープしました(青色が人気です) 残りのいくつかをいつもお世話になっているショップ様へ置いていただく予定です。
1つ1つ時間がかかるのでそれほど沢山ないのですが、よかったらおひとつどうぞー。
プラ板でハロウィンのアクセサリーを作ろう!ワークショップ。
先日みんなで作ったプラ板のアクセサリーの応用として、今回はプラ板で「ハロウィンのアクセサリー」を作りました。ご近所の賑やかな女子チームと一緒に楽しかったです。途中からテンションが上がりすぎて、お人形のMちゃんも登場。お人形にアクセサリーを巻き付けていましたがー。
プラ板は面白いです、子どもたちは好きですねぇ。また作りたい!と言ってもらえて嬉しかったです。ハロウィンの仮装にプラスチックな花を添えて下さいね。
プラ板はサイズを3センチ内位にしておくと割と失敗無く焼き上がります。少しコツをつかんで来ました。
日記マンガ「母と深大寺散策、鬼太郎茶屋へ。」
先日、小学校の運動会を観に母が上京ー、遊びに来てくれました。
せっかくなので、翌日は日帰りで深大寺温泉へ皆で行って来ました。はじめての黒湯・漆黒の!底が見えないのはちょっと気味が悪いというか… でもやはり温泉は気持ちが良いです。
底が見えない黒湯ー、つげ義春さんのマンガ「必殺するめ固め」を思い出したけど誰にも言いませんでした。
深大寺といえばお蕎麦、美味しいですよね。
「有平糖」という飴のようで飴じゃないサクサクしたお菓子を母がお土産に沢山買いました。こちらも美味。
金太郎飴も見つけました。昔ながらの瓶入りでした。『あばよ』『たっしゃでなぁ~』と、これは娘さんも大好きな絵本、藤原マキさんの「こんなおみせしってる?」にも出て来ます。
そして、鬼太郎茶屋へ。前回もあれこれとグッズを買いましたが今回も。編集部へは鬼太郎の人形焼きを買いました。娘さんは目玉親父の肩たたき棒と一反もめんのキャンディ他色々と。ゲゲゲの皆さんと記念撮影。深大寺は楽しい!また行きたいな。(妖怪にも呼び名が色々とある様で「一反もめん」ではなく。一旦ゴメンというのが居るそうですよー。)
「途中でやめる」直売へ行って来ました。
「途中でやめる」直売へ行って来ました。
はじめて「途中でやめる」の服を手にしてみたのですが、手作り感満載!糸の処理をしていないところとか共感しました。それもどうかと思うけど。
開店早々に行ったのにもう列が出来ていて、欲しかったシャツは無く、わたしは迷いに迷って丸Tのベースボールシャツ・ワンピースを購入しました。娘さんと一緒に行ったので試着はせずにカンで買いましたけど、着てみたらすんごくデカイ。全体的にオーバーサイズなんですね。どう着こなそうかなー、途中でやめる。
以前はオーバーサイズのシャツワンピにカラータイツ&ブーツでも組み合わせてガンガン歩いたんだが、お母さんはねぇ、先日ドクターマーチンのレインブーツに穴が空いたばかりなんだよー。でも歩くかっ!ちょっと考えてみる。似合うかどうかは別として、念じてみる。
デザイナーの山下陽光さんはブログの文章も面白いですよ。野蛮ギャルド(アバンギャルド)とか。とくにわたしは、クリストファー・ネメスとルイ・ヴィトンのこと、面白かった。(「ネメスとヴィトンと途中でやめると小泉今日子」参照)
途中でやめるがどこよりも安くて、在庫抱えてないブランドであること。直売ってライブ感があっていいな。無名でもお客さんを集客出来ること。とても面白いと思います。
クリストファー・ネメスのカブト虫みたいなシューズ、あれ誰にあげたんだったかなぁ。今もまだ持っていたら合わせて履きたかった。当時の友人とわたしたちに教えてあげたい。途中でやめるって、ヘンなお洋服みつけたよー。
代々木凹ボコさんが9月末で閉店させるそうで、残念ですが、おめでとうーなのですよね。詳細はHPへ。
KENというマネキン人形にまつわるエトセトラ。
1990年代の後半、原宿駅前の竹下通りの入り口に「ASH&DIAMONDS」というセレクトショップがありました。当時 Lip Service や Patricia Field 等をいち早く取り扱っており、東京のお洒落さんやファッションピープルの集うショップでした。洋服を作っていた頃わたしの所属していた事務所もそのすぐ近く竹下通りの並びにあり、ASH&DIAMONDSへは時々出入りをしていました。
当時店員だったSちゃんから「バービーの彼氏のケンのマネキン」がオーダーの手違いで店に置いてあり引き取り手がないので、よかったらそれを使わない?と話には聞いていました。今思えば、わたしはレディース服をデザインしていたのでメンズのマネキンはそれほど重要ではなかったのですが、組み立てると身長2メートル近くもあるその大きなマネキンに興味をもって、ASH&DIAMONDSオーナーのMさんと電話でお話をさせていただき、事務所のアルバイトの男の子と一緒にそれを担いで持ち帰ったのでした。
『可愛くしてあげてね』とのSちゃんの気持へ添うべく、角刈りのKENに金髪ベリーショートのウィッグを被せてサングラスをかけ、大きめに仕立て たデニムを穿かせ、スペイシーなシャツを着せてうちの看板娘(?)として、展示会やディスプレイにしばらくの間使わせてもらいました。KENの大きさとインパクトにお客さんは驚いていました。
それから色々とあってわたしは事務所を出て、KENは自宅アトリエへと持ち帰りました。1度引っ越しの時に手放す事も考えたのですが、そのまま連れて来ました。それなりに可愛い格好をさせていました。
後日知ったことでしたが、ASH&DIAMONDSオーナーのMさんは若くして亡くなられ、竹下通り入り口の店舗は閉店されたとの事でした。 なんとなくKENを手放せないまま月日が流れて、ずっとうちのアトリエに居ました。そして、今年娘が小学校へ上がるため思い切って手放すことにしたのです。きっとMさんやSちゃんも納得してくれるんじゃないかなと思います。
ビリケンギャラリーのバービー愛好家「三原ミミ子さん」へ差し上げることにしました。休日にオーナーの三原さんご夫妻にわが家まで来てもらいKENを運びました。あっという間の作業でした。『アイビーのスーツを着せようかー。』と話されていたご夫妻のこと、KENのことを思い出しつつ、今頃はご夫妻のお宅で可愛がられていることでしょう。良い方に貰われて良かったですー。
長いことアトリエに居たので少々寂しくもあったのですが、その代わりに新しいミシンを買いました。それから、今はキッズサイズのボディがあるといいなと思っています。
バービー愛好家のミミ子さんへ捧ぐテキスト。
KENというマネキン人形にまつわるエトセトラ、今日はここまで。
追記:ページを探したら、明治通り店の内装を手がけた方がブログに残されていました。当時の貴重な写真から伝わるものがあると思います。以下リンクへどうぞー。
参考リンク
深大寺温泉・湯守の里
http://www.yumorinosato.com
途中でやめる
http://tochuyame.thebase.in
ASH&DIAMONDS
http://ameblo.jp/tongking/entry-10789270661.html
http://www.ashanddiamonds.com
アックス複製原画展・高円寺フェス
http://kogeisha02event.sblo.jp/article/165102485.html
http://koenjifes.jp/event/manga/
池田 ハル プロフィール
福岡生まれ。セツ・モードセミナー卒業後、古着屋店長、デザイナーなどを経てフリーランス。イラストレーターとして女の子の企画を中心に活動中。ハンドメイド好きな一児の母親でもある。
「小さな手が大きくなるまで一緒に手作りできたらいいなぁ♪」
HALNOTE.COM
http://www.halnote.com